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宮沢賢治の絵本 雪わたり自信を持っておすすめしたい みんなの声

宮沢賢治の絵本 雪わたり 作:宮沢 賢治
絵:方緒 良
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1991年11月
ISBN:9784895881111
評価スコア 4.46
評価ランキング 10,959
みんなの声 総数 25
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  • 幻影のような不思議空間 受賞レビュー

    宮沢賢治の物語を絵にするとき、どのような絵がマッチするのだろうかと思うのです。
    いろいろな画家が描いていて、それぞれの世界を作っているのですが、方緒良さんの絵を見て、『雪わたり』はこれだと思いました。
    幻想のような物語は、現実感と遠いイリュージョンの世界です。
    方緒さんは、物語を絵の中に溶け込ませず、アウトフォーカスのモノクロの世界に四郎とかん子とキツネを遊ばせています。
    昔懐かしい幻燈の世界にぴったりだと思います。
    あまり絵本を描いている作家ではないようですが、この物語については、効果的に饒舌に宮沢賢治の物語を描いていると思います。
    ただ、これは読み聞かせするより、自分で味わう絵本のような気がしました。

    投稿日:2014/06/19

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    1
  • 美しい絵本

    娘たちも11歳、8歳ともなると、自分で読みたい児童書を選び、自分で読むようになります。自然と絵本を読み聞かせることもなくなっていたのですが、久しぶりに寝る前の読み聞かせをしました。
    美しい絵本で、不思議な世界に引き込まれるような感覚で、寝る前にぴったりでした。
    11歳、8歳くらいだと、絵本の中の子供と同年代なので、ちょうど良い感じでした。
    幼い子には、少し難しいかと思います。
    大人にもおすすめの絵本です。

    投稿日:2018/02/14

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  • ふんわりやわらかで幻想的な世界

    モノトーンで描かれたふんわりやわらかで幻想的な世界。リズムよい軽快な語り口とマッチして、すっぽりとその世界に覆われているような気分になりました。
    兄妹の姿も、狐の姿も、とっても可愛らしい。
    この作品の挿し絵は様々な濃さの鉛筆を使って、細かい線を幾重にも重ねていく描法だそうです。その気の遠くなるような作業の末に浮かび上がってくる風景は、一見の価値があると思います。

    投稿日:2014/07/02

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  • 幻燈会☆

    「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。」四朗とかん子の歌がとても心地よく響きます。いつもは歩くことが出来ない野原の上にも雪がいっぱいにつもって、キラキラ光る。そこで狐の紺三郎と出会い友達になり、狐小学校の幻燈会に招待されます。
    絵本は白黒なのですが、雪の雰囲気や幻燈会がとても幻想的で素敵に描かれています。光の入る様子などもすごくキレイでうっとりします。

    狐は人をだまさない。四朗とかん子が紺三郎を信じてきびだんごを食べたことで、とても素晴らしい幻燈会になりました。

    3人の歌の掛け合いも面白いですし、子供も楽しめるお話だと思います。

    投稿日:2014/07/03

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  • 音で表す

    白と黒だけの絵が賢治の世界に引き込みます。題名は聞いたことがあったのですが、読んだのは初めてでした。キックトントンキックキックトントンという音がとっても気になります。聞いたことがない音なのに、どこかで聞いたことがあるような気もしてくる。その雰囲気や情景、様々な表情みたいなものを、賢治は音で表現しているのかもしれませんね。歌のようなフレーズでもあり、何かを唱えているような言葉にもきこえる。そうしていくうちに、不思議な世界にひきこまれ、もう私達は現実かどうかわからなくなっていくんです。子どもが自身の不思議な世界に浸って遊んでいる時に現実と偽物という境目はありません。どちらも真実なのでしょう。大人になって忘れてしまったそんな世界を体験させてくれるのが賢治の世界だなと今回しみじみ感じました。

    投稿日:2014/06/27

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  • 好きなお話

    子供のころに読んでから、宮沢賢治さんの作品の中でも好きなお話の一つでした。
    文章からだけでなく絵からも、真冬の空気が伝わってくるようですね。
    とても綺麗な絵です。
    「キックキック トントン」のリズムも、心地よく響きます。
    子供にしかできない、貴重な体験なのでしょう。
    少しうらやましくなりますね。

    投稿日:2014/06/27

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  • 少し早かったのですが、3歳3ヶ月の息子に図書館で借りてよみました。
    にほんごであそぼ、で「キックキックトントン キックキックトントン」という
    歌が好きだったので。

    四郎とかん子が、キツネと交流をもち、キツネの幻燈会に行く話。
    宮沢賢治さんの、凍った雪などの表現がとても綺麗です。
    きーんとした氷の感じを金属に例えたり、
    色を多用したり。
    そして、モノトーンのシンプルな絵もストーリーに合っています。
    いろいろな想像の幅を広げてくれるような絵。
    文字が抑えた水色なのも、イメージに合っています。

    まだ、集中してお話を全部聞くには、少し早かったよう。
    だけれど、びっくりしたことには
    幼稚園の帰り道、「堅雪かんこ、凍み雪しんこ♪」と歌っていました。
    心に残るフレーズのようです。
    これからも、まだ息子には意味が分からなくても、
    いい文章には一緒に触れていきたいと思いました。

    投稿日:2014/06/27

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  • 美しい! 受賞レビュー

    小学校の5年生に読み聞かせしました。 賢治の同名の絵本は沢山出版されています。文章はまったく同じ”雪わたり”ですが、描かれた絵によって印象がずいぶん違います。子どもたちにもそれを感じてもらいたくて、作絵の異なる5冊を持参。同じ情景のページを開いて見比べてもらいました。小狐の紺三郎が四郎とかん子の前に現れたシーン、 幻燈会が終わって帰る四郎とかん子を迎えにきた兄さんたちのシーン・・・・方緒良さんの絵はどのページからも爽やかな風が吹いてくるような! 「絵が違うとお話も違うように思いました。」と感想をもらいました。

    投稿日:2014/06/19

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  • 雪わたりのお話は 違う本でも読みましたが、この絵本は モノトーンの雪の情景が とてもきれいで ピッタリと合っていると思いました!

    宮沢賢治のお話のリズミカルさも読んでいて、歌いながら 「堅雪かんこ凍み雪かんこ・・・」と楽しくなるのです。
    言葉が こんなにも美しく、リズミカルなのはさすがだな〜とおもいます

    キック、キック、トントン。 キック、キック、キック、キックトントントン。 なんて良いリズムの響きでしょう 

    子供にも楽しさが伝わるリズムですね!

    キツネは 人を騙すと言われていますが このお話は キツネたちが 反省を込めたり教訓を 幻灯にして 学んでいるのがかわいいです 
    まじめなキツネたちですね。
    キツネの紺三郎の燕尾服なんて かわいくて思わず ほほえみたくなります。

    四郎とかん子は、子供代表で招待されたのでしょうね
    純粋な心の子供 大人の違いが 感じられました

    それにしても モノトーンの絵が 効果的で このお話を引き立てているのに感動しました!

    少しながいお話ですが リズムがあって楽しいので 高学年の子供なら宮沢賢治のおはなしの良さが伝わると思いました!

    投稿日:2010/12/01

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  • 子どもだけの幻燈会

     「ザラメをかけたような霜」
     「お日様がまっ白に燃えて、百合の匂いを撒き散らし」
    など、ちょっと引いてしまいそうな言葉も、賢治のお話では違和感がありません。

     幻燈会、という響きがきれいですね。月の光がさしこむ、雪の林の中での幻燈会なんで、ほんとうに幻想的です。「子どもしか見ることができない」というのもしみじみします。私は、年齢詐称してでも行ってみたいです。

     お話にぴったりの、幻想的なモノクロの絵はいつまでも見ていたいほど美しいです。

    投稿日:2010/10/22

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