表裏の表紙を広げて見たときの夏の絵がとても素敵です。
木の隙間から木漏れ日が差し込んでいるところなんて、本当に特筆ものです。
お話は、近所の子供の仲間で一番小さい小学校1年のゆうたが、なかなか仲間に入れてもらえないというところから始まります。
一番年長のタッちゃんが、大きなザリガニを釣った時にゆうだちがあって、みんな秘密基地に一目散。
その時、ゆうたがそのザリガニの入った重いバケツを持ってびしょ濡れになりながら、遅れて到着します。
タッちゃんが、びしょ濡れのゆうたの髪の毛を拭いてくれて、しかもそのザリガニをくれるのです。
ゆうたの「やっとみんなの仲間になれたような気がした。」という一言が、心に沁みました。
ゆうだちが、ゆうたを大きく成長させてくれたのです。
私は東京育ちですが、小さい頃はやはり近所のお兄さん達と一緒に遊んだ記憶があります。
今こうした遊びが無くなっている現状を考えると、古き良き時代だったのかという思いがよぎります。
木の電信柱、子供らの定番だったランニングシャツにサンダル姿、秘密基地と凄く懐かしく読みました。
小学校1年の次男の評価は、この本良いねと、子供同士のやり取りがとても気に入ったようでした。
特に夏にオススメしたい秀れた絵本です。
久々に感動した絵本だと言っても過言ではありません。