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ないた赤おに自信を持っておすすめしたい みんなの声

ないた赤おに 作:浜田 廣介
絵:いもと ようこ
出版社:金の星社 金の星社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年05月
ISBN:9784323038827
評価スコア 4.68
評価ランキング 2,178
みんなの声 総数 24
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  • 日本を代表する児童文学といっていいこの作品を初めて読んだのはいつだろうか。
     調べると、この作品を書いた浜田廣介は坪田譲二や小川未明とともに「児童文学界の三種の神器」と呼ばれていたそうだが、さすがに「三種の神器」という言い方は現在では古すぎる。それでも、浜田のこの作品はちっとも古びていないように思う。

     浜田廣介は明治26年(1893年)山形県高畠町に生まれた。現在ここには浜田の功績を讃えた記念館がある。
     亡くなったのは昭和48年(1973年)80歳のことである。
     この作品が「おにのそうだん」として初出されたのが1933年というから浜田が40歳の時。
     作家としてはまだ初期の頃だろうか。

     この作品には二人の鬼が登場する。
     村人たちと友だちになりたい「赤おに」となんとかそれを助けたい「青おに」。
     この作品が読むものをの心を打つのは、なんといっても「青おに」の自己犠牲の優しい心だろう。
     自分が人間に乱暴を働く、それを「赤おに」がとっちめることで村人たちの信頼を得る。
     そして、自分はそのまま身を隠す。
     だから、最後の「青おに」が立てた立て札に書かれた文に感動する。泣くのは「赤おに」だけでなく、読者もだ。
     そして、それは子供だけでなく大人だって同じだ。

     この絵本は浜田の文章に絵本作家のいもとようこさんの柔らかな絵がついている。
     そこではみんなほっこりした表情をしていて、それもまたこの作品にあっている。

    投稿日:2021/01/31

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  • 「泣いた赤おに」は、あまりに有名なお話なので、あらすじは知らない人はいないくらいかもしれません。でも、話のディテールについては、読み方、描き方で、印象のポイントが変わってくるような気がします。
    梶山俊夫さんの絵本を始め、幾つかの絵本を読みましたが、鬼の個性の印象よりも、村人の心持ちを含め、赤おに青おにの気持ちの交錯を淡い絵に沸き立たせた、いもとようこさんの絵本の読後感は独特です。
    叙情感の中で描かれた絵の中で、青おにの手紙がとてもインパクトがありました。
    読み聞かせでは、手紙の文章はこのページで読むと、感銘がより深くなると思います。

    投稿日:2020/01/13

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    1
  • 何度読んでもいい本

    • シャミーさん
    • 30代
    • ママ
    • 石川県
    • 11歳、7歳

    いもとようこさんの本の中でも大好きなこの一冊。
    でもなかなか開いて、読んであげるのに、時間も力も必要な本で、
    7歳の息子に読んであげていませんでした。
    息子が学校でこのお話を聞いてきたようだったので、寝る前のよみ聞かせに読んであげることにしました。
    長いので2日に分けて読んだ、2日目・・読み終わって、さて寝ようとすると、息子がずっと寝付けない様子・・・
    よく見るとずっと泣いていたようです。
    「どうしたの?」と聞くと
    「青鬼さんもいっしょになかよくすればいいのに・・・」
    と泣きながら話してくれました。
    やんちゃで走り回ってばかりいる息子の感受性をこんなにも揺さぶってくれるこの絵本の素晴らしさに改めて感動しました。

    投稿日:2008/11/01

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  • 無償の愛とは・・・

    いもうようこさんの絵という事で惹かれ、購入しました。
    紹介文の中に「無償の愛」という言葉がありました。
    何の見返りもいらない ただひたすらな愛
    我が子を育てる中で、私にも無償の愛が存在します。
    けれど「無償の愛」の本質はとても深いと思いました。
    「ひとりぼっちのばけものといしのうさぎ」でも私は無償の愛を感じ、その部分に心打たれましたが
    この青おにさんの行動は、それとはちょっと違いました。
    青おにさんは確かに大好きな友達赤おにさんの為に
    一役かって悪者になり、結果赤おにさんは村人と友達になりました。
    青おにさんのひたすらな優しさのおかげで、赤おにさんは人間の友達ができ、楽しく暮らします。
    けれど、赤おにさんの心の中には決して消えない深い深い言いようの無い悲しみが生まれました。
    それは心から楽しめなくなるように影を落とす。
    心から笑えなくなるようなせつない記憶。
    青おにさんは赤おにさんの前から消える事によって、赤おにさんの心に一生大きな存在として居続けるのです。
    でも、青おにさんはそんな事を期待してやったわけではなく
    本当に赤おにさんの役に立ちたくて無心でやったのだと思います。ただ結果、無償にはならなかったのでは・・・
    「無償の愛」とは、相手に気付かれぬまま、我が心の中で始まり完結する・・・という事なのだと、読み終えて感じました。私は我が子を愛するあまり、時として犠牲的な「無償の愛」になってしまいます。それが子供にとっては必ずしも良い事とならないのだなと、そんな事を考えさせられました。
    勿論、しみました。
    でも題名通り、泣きました。
    寂しくて泣きました。

    投稿日:2007/04/02

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  • 節分にはこれ!

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子5歳、女の子1歳

    有名なお話なので、節分の時期には毎年読み聞かせしています。赤おには人間たちと仲良く暮らしたいと思いました。家の前に「どなたでもおいでください」という立て札を立てるのですが、誰も来てくれません。仲間の青おにのおかげで、人間たちと友だちになれたのですが…。我が子には人を外見でなく、その人の中身を見て知ってほしいといつもこの本を読むと思います。

    投稿日:2022/01/28

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  • 何度読んでも…

    何度読んでもうるっときてしまうのは私だけではないと思います。このお話はとても有名で劇でもやった思い出がありますが、結末はわかっていても切なくなってしまうんです。みんなが幸せは難しいかもしれないけれど、幸せになって欲しかったです。イラストもとても素敵です。

    投稿日:2020/06/10

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  • 読み比べてみるのも面白い!

    浜田廣介さんの有名なお話「ないたあかおに」。
    たくさんのイラストで出ていますが,同じお話でもイラストでずいぶん鬼が違うので読み比べてみると面白いですね!
    こちらは,いもとようこさんの優しいタッチでの「ないたあかおに」。
    あかおにの優しさが滲み出ていました!

    投稿日:2016/01/18

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  • 赤おにと青おに

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    好きなお話です。
    いもとさんの本で読んでみました。
    一見強面な外観の鬼たちですが表情はとてもやさしいと感じました。さすがいもとさんですね。
    赤おにと青おにのこのお話はいつ読んでも切ないです。
    長めのお話なのでこどもが小学生くらいになったぐらいで渡してみようかと思います。

    投稿日:2014/09/28

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  • 優しい

    いもとようこさんの「ないた赤おに」だからか、とても優しく画かれていると思いました。勿論、他の方のもそうなんですが、余計に感じる私でした。赤鬼さんの優しさも青鬼さんの優しさも両方感じのですが、私はやっぱり青鬼さんの自分を犠牲にしてまでも赤鬼さんの幸せを願う青鬼さんのことが切なく思いました。青鬼さんを失うくらいなら村人たちと仲良くならなくてもよかったと後悔している赤鬼さんだと思いました。

    投稿日:2013/03/28

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  • ココロガ アタタマリマス

    娘が園で、この本を読んでもらっているので、家でも読んでみました。
    この前、違う『ないた あかおに』を読んだのですが、娘に拒否されました。
    おにの立て札の字が、『カタカナ』じゃないって・・・(笑)

    なるほど『カタカナ』いいですね!
    赤おにの真面目さ、優しいのに不器用なようす・・・すごく伝わってきます。
    時代背景も感じます。

    そして、この不器用さゆえに 失ってしまう大切なもの・・・。
    たくさんの『ないた あかおに』がありますが、この本は、かなり細かく丁寧に描かれている印象でした。
    切ない おにの友情物語。でも、心が温まる。
    深く深く味わうことのできる『ないた あかおに』です。。。

    投稿日:2013/02/08

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