うさこちゃんは登場しないディック・ブルーナの絵本です。
石井桃子さんの訳文がちょっとレトロで心地よいです。冒頭の、ちいさなさかなが・・・「いました」じゃなくて、「おりました」というあたりからして、懐かしい響きです。
息子は魚がお腹がすいて涙を流しているシーンが特にお気に入りです。「かわいそうだ!」と思っているようで、「おなかがすいて泣いてるの?」「パンが食べられなかったの?」「あひるさんが全部食べちゃったの?」ととても気にかけています。
とても単純な展開のストーリーですが、いつ読んでも子供の成長に応じて新しい発見がありそうです。もう少し大きくなったら、水の中で涙を流すとどうなるのか?なんて野暮なことを言い出すかもしれません。今のところ息子は、「今度お魚にパンあげに行こうね!」と言っています。