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ジェイミー・オルークとおばけイモ自信を持っておすすめしたい みんなの声

ジェイミー・オルークとおばけイモ 作・絵:トミー・デ・パオラ
訳:福本友美子
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2007年02月
ISBN:9784895726603
評価スコア 4.17
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みんなの声 総数 11
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  • 楽しい想像の世界の願望

     アイルランドの昔話です。
     アイルランドは、19世紀に宗主国イギリスのように製造業が発展せず農業に依存し、兄弟の分割相続がおこなわれたので、農地の細分化が進み、地租として納めなくても良いジャガイモ栽培が進んだ国です。
     ジャガイモが貧農の唯一の食料となり、“ジャガイモ飢饉”の直前には人口の三割がジャガイモに生存を依存する状態になっていたそうです。
     かの、1845年の“ジャガイモ飢饉”で100万人の餓死者を出し、J.F.Kやウォルト・デズニィー、そしてオバマ大統領の先祖がアメリカへ渡ったのもこの頃であったと聞きます。

     このお話を読み、当時の貧農にとって夢のような「おばけイモ」が、、アイルランドの伝承に登場する靴職人の妖精レプラコーンの力を借りて実現するのは、当時のひとびとにとって、楽しい想像の世界の願望であったと思います。

     それにしても、徹底したものぐさぶりな主人公ジェイミー・オルークには呆れましたが、結果奥さんのアイリーンが苦労から解放されることで納得し読み終わりました。
     
     エンディングの賢いレプラコーンの笑顔に、息子は「やっぱり持ってるじゃん。黄金たんまり!」と笑っていました。

    投稿日:2010/03/07

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  • アイルランドの昔話

    表紙の巨大なおばけ芋に興味を持ち読んでみたくなったので、図書館から借りてきました。ジェイミー・オワークは、アイルランド一の怠け者です。なんだかんだ言っては、仕事をさぼって、のらくらしてました。おくさんのアイリーンが腰を痛めて寝込んでしまったので、アイリーンが芋ほりしなければ、冬中芋なしで、食べ物がないと考えるジェイミー・オワークにちょっと腹がたってしまいました。妖精の靴をつくるレプラコーンを捕まえて、願い事を叶えてもらったのが、巨大な巨大なおばけ芋だったわけです。でもおばけ芋のおかげで、不自由なくご馳走をいつも届けてもらえることになったので、怠け者癖は相変わらずなおらないから、願いは、”怠け癖をなおしてほしい”と頼めばよかったのになあと思いました。

    投稿日:2018/09/01

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  • すっ飛んでるストーリーが面白い!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子11歳

    なまけものの夫ジェイミー・オハークのシリーズです。
    この話は元がアイルランドの昔話で、アイルランド人のおじいちゃんから物語ってもらったものだそうです。
    トミー・デ・パオラはおじいちゃんから耳元で「ジェイミー・オハークは、アイルランドいちの怠け者……」と、始まるらしいです。
    私もそんな機会があれば、めちゃめちゃ聞かせてほしいです。

    ストーリーはすっ飛んでる展開が面白いです。
    大きく育ち過ぎたジャガイモを村の人たちに分ける太っ腹(実はそれなりの理由があるのですが)なシーンはとっても楽しそうでした。

    結果的に妻・アイリーンの機転で大円団を迎えるのですが、彼女は本当によく出来たお嫁さんです。最後にちゃっかり全てがよい方向に流れたのを自分の手柄にしてしまうジェイミーですが、私だったらこんな怠け者の夫は捨てちゃうかもね。

    トミー・デ・パオラの明るく愛嬌のある絵も見ごたえがありますが、
    お話そのものもとても面白いので、ぜひ声に出してお子さんに読んであげてください。
    読み聞かせに使うなら小学校4年生以上から高校生までお薦めです。

    投稿日:2011/05/09

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  • ジャガイモの意味

    アイルランド一の怠け者だというジェイミー・オルークのお話。
    アイルランドの昔話だということで、妖精のレプラコーンのことも知らないのですが、そんなことは抜きで楽しめます。
    今まで全てをかみさんのアイリーンにまかせていたジェイミーでしたが、かみさんが腰をいためて起き上がれなくなるとすっかり困ってしまいます。
    相談しようと教会に行こうとした通りがかりに見つけた妖精のレプラコーン。
    金貨をため込んでいるという妖精らしいですが、世界一大きなジャガイモになるという種を渡して逃げていきます。
    本当にとてつもないジャガイモができました。
    それを掘り上げようとしているところは、ジェイミーも働いていますがびくともしない。
    村の人々と掘り上げたイモは転がって…。
    ジャガイモを食べ続けてもうジャガイモは結構と思った村人たちのため、大きなジャガイモが結果的にジェイミーを助けてくれたお話でした。

    最後にたくさんの金貨を前にニコニコしているレプラコーンが御愛嬌。
    レビューで、アイルランドにおけるジャガイモの意味を知り、軽いと思ったこの絵本も背景があることを知り、昔話もあなどれないと思いました。

    投稿日:2011/02/24

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  • アイルランドに伝わるお話。

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子14歳、男の子10歳

    作者であるトミー・デ・パオラさんが 
    小さい頃に おじいちゃんから聞かせてもらった
    アイルランドに伝わる昔話をもとに創られたお話だそうです。
    昔話といえば この怠け者のジェイミーが
    それまでの行いを後悔して 
    いつも面倒を見てもらい 世話を掛けている奥さんに 
    ごめんなさいって謝るのかな…と想像しましたが 
    結末は全く違いました☆
    結果オーライだったのだから良いじゃない?って感じです 笑。

    一見 アイルランドいちの怠け者 
    ジェイミー・オルークのお話のようですが
    この後出版された
    『ジェイミー・オルークとなぞのプーカ』
    というお話も読むと
    どうやら アイルランドに言い伝えられている
    妖精のお話のようにも思えてきます。

    おばけいもの種を ジェイミーにくれたレプラコーン。
    気になって ちょっと調べましたら
    他の妖精達の靴を作っている妖精で
    なかなか頭がよく すばしっこいということです。
    ジェイミーを騙すのなんて簡単だったのでしょうね。

    アイルランドに伝わる妖精は 
    このレプラコーンとプーカ以外にも
    まだまだたくさんいるようです。
    他の妖精のお話も読んでみたいな…
    シリーズがもっと続くといいなぁ…
    そんな風に思いました。

    投稿日:2008/02/22

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