半世紀前の雪国の子どもは、どんなに寒くっても、前が見えないほど雪が降って(想像できない方もいるでしょうね)いても、とにかく外へ飛び出して行くんです。
出て行くと必ず、誰か遊んでいて親に呼び戻されるまで、汗をかきかき夢中です。
汗をかくというのは、これを読んで頂ければわかると思います。
とにかく着込む着込む。
身動きが取りにくいほど。
でも、しばらく遊んでいるうちに、上手に動けるようになります。
今や、室内暖房もあったかで、薄着の子ばかり。
おまけに、屋内での子どもの遊び道具も増え、寂しいことに日中外で雪の中遊ぶ子どもはあまり見かけません。
私が子どもの頃は、家から外に出るときは、母に着込まされました。
これを読んで、ナイロン製のカラフルな薄いスカーフで顔面を覆い、後ろで結び、その上に帽子をかぶらされた記憶が蘇ってきました。
あんまり懐かしくて、購入し、即実家へ持って行きましたところ、大笑い。
「今はいないよね〜。懐かしい津軽の子どもの冬のアウトドアースタイルだね。」と、しみじみ語りあいました。
津軽弁は、文字にすると読みにくいかもしれません(息子も理解できない言葉がありました)が、子どもの防寒に気づかう温かい家族の思いと、元気な子どもの様子が伝わればと思います。
見返しに、津軽弁の発音と訳(笑)もありますので、ニュアンスをくみ取って頂ければと思います。