佐藤さとる作品の中で初めて息子に最初に読んだ本です。読んだ後、とても気に入ったらしく毎日のように読んでいた時期がありました。私は子どもの頃から佐藤さとるのファンでしたので、実家から何冊かの本を持ってきています。
自分がお気に入りだった作家の本を子どもも楽しんでくれるのは、この上ない喜びで、子どもの頃からの本を処分することなく持っていてよかったと思いました。
てっちゃんが留守番していた時に「一、二、ちょっきん」とはさみが歩いてきます。佐藤さとるの話では、子どもが留守番している時に、不思議な出来事が起きます。息子が一番気に入ったのは、はさみが勝手に新聞を切り抜いてしまったところだそうです。
えんぴつやはさみと言った身近な物が動くという話は、佐藤さとるのお得意とする分野ですが、身近な物だけに子どもには親近感が沸くようです。
「もし○○が動いたら」と考えるのがファンタジーの入り口ですが、ファンタジーを通じて、目に見えない世界を空想する力を育んでくれたらいいなと思います。