最初の10ページくらいにわたる哺乳類全体の解説、「動物の狩り」や「動物の親子」から、もう食い入るように夢中で絵や写真を追っていました。
特に、「食べ分けるから生きていける」のページでは、アフリカのサバンナに住む動物たちが、1本の木や草を平和に分かち合って食べる様子が、とてもわかりやすい図式で説明されていて、自然界の共存のすばらしさに親子で感動しました。1つの無駄もない、そして、小さい動物は小さいなりにちゃんと生きていける・・・自然って本当に偉大ですね。
「動物の親子」でも、もちろん自然界の厳しさはありますが、人間も同じ哺乳類の仲間なんだということが、ほのぼのと伝わってくる写真もいくつもあり、温かい気持ちになれました。インパラの赤ちゃんが、生まれて40分くらいで歩けるようになると知って、「え〜っ、40分!? Jなんて何時間も何時間もかかったよねえ」と言う娘に、「もっと、もーーーっとだよ〜! Jは特別早かったけれど、それでも9ヶ月もかかったんだもんね。」と、娘が生まれた当時のことを話したりもしました。
そして1番興味を示したのが、オランウータンの離乳食。口の中でくちゃくちゃに噛み砕いて、どろどろにしたものを、葉っぱのおさらに載せて食べさせてあげるんですね。娘は、けらけら笑って面白がり、私は可笑しい中にも感動有りで、勉強になりました。
「動物の手足クイズ」も大いに盛り上がりましたよ。これが結構難しくて、プレーリードッグやコアラなど、「意外!」と驚くものも多く、娘もヒントを読みながら苦心して当てていました。
ニューワイドシリーズの特色は、写真の豊富さにありますが、この「動物」の図鑑には、狩りの瞬間を捉えたものが多くあり、想像を超えた大迫力です! 娘も、鹿の肉を食べながら歯をむき出しにするハイイロオオカミや、しとめた獲物を運ぶトラやライオンの力強さに、驚きの声を上げていました。
そうかと思えば、かわいらしい小動物やユニークな顔の動物もたくさんいて、娘もどの子が1番かわいいとか言いながら、はしゃいでいました。
地球は人間だけのものではないんだ、ということが、理屈抜きに伝わってきて、こんなに愛しい動物たちのためにも、緑の地球を大事にしようという思いが自然とわきあがってきます。