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トラさん、トラさん、木のうえに!自信を持っておすすめしたい みんなの声

トラさん、トラさん、木のうえに! 作:アヌシュカ・ラヴィシャンカール
絵:プラク・ビスワス
訳:うちやままりこ
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2007年06月
ISBN:9784566008656
評価スコア 4.44
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みんなの声 総数 8
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  • あぁ、待ちどうしかったよ

    • もゆらさん
    • 60代
    • その他の方
    • 神奈川県

     朱赤と墨が映える表紙、おーい、読んでよーって誘われてしまった。トラがあれ?木の上じゃないぞ、川じゃん!へぇー、どれどれ…とページ繰る。

     どこか懐かしい、色つき影絵か、氏神さま境内で見ていた紙芝居を思い出した。ページ上の文字が、絵本の後ろから誰かが、声を出して語っているように思えたのだ。その距離がとても楽しい。

     版画風の朱赤と墨2色。トラと川(ざっぷーん)、トラとヤギと木(ひゃぁーー)、トラと網と木(かみつくかなぁ)、どこまでも分かりやすく、ワクワクする。アヌシュカ先生とプラク画伯の目線が、私の気持ちを先導してくれているようだ。

     村人たちの表情、動作、意見、合議、挙手…どれもこれも見る者、聞く者の気持ちと一緒になって、ページ上の文字に書き表わされているようだ。素敵なその構成が、時を忘れて絵本に参画させてくれる。

     そして微笑ましいほどのお終い。トラさん、トラさん、今はどうしてるのかなぁ、と思いを馳せる。あぁ、待ってましたよって、つい言いたくなってしまった。

     アヌシュカ先生とプラク画伯、そして評論社に
    こころから感謝。

    投稿日:2023/11/24

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  • たのしい!

    表紙にひかれて読んでみました。黒と白とオレンジだけのシンプルな色あいの絵が、なんとものびやか! また、リズミカルな文も、お話も、これまたおおらか! 読んでいて楽しくなりました。しかも、これが実話をもとにしてるなんて、おどろきです。また、タラブックスの本というのにも驚きました!
     

    投稿日:2020/11/28

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  • 黒とオレンジ色のすっきりした絵

    黒とオレンジ色のみのすっきりした絵に惹かれて手に取りました。
    インドで実際にあったことが元になったお話だそうです。
    トラと人間が共存できるように模索する様子が、シンプルに語られています。
    とにかく無駄のないスッキリとした挿し絵が素晴らしいです。有名な賞を受賞したというのにも納得です。

    投稿日:2015/01/10

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  • 実話、インドの人は 優しいな〜

    寅年で トラの絵本探してたら目にとまりました。
    インドのお話 怖いトラのイメージはなくて・・・・かわいいトラ

    トラが川の向こうへわたってみたいな〜
    ざっぶうん!
    なんと 川にはまって お話が リズミカル

    ひょうきんなトラは 木の上に登るの   
    人間が見つけて みんなで捕まえろと木の下に 網張ってね・・・・

    人間たちがいろんな楽器で 音を鳴らしている様子がおもしろいです
    こわいけれど・・・表情がかわいい!

    かみつくかな? かみつくとも!

    なんと みんなで トラを捕まえたけれども・・・・
    さあ!  どうする  どうするかな?と思いながら読んでいると
    なんと なんと 
    どうしたと思います?

    この絵本を読んでのお楽しみ!! 

    インドの人たちは なんて 優しいんでしょう 
    なんだか 優しい気持ちにさせられました!
    こんなふうに 人間と 共存できたらいいな〜
    作者の 願いがこの絵本のメッセージなんですね(シルクスクリーンの絵がほっこりさせられます)

    投稿日:2010/02/04

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  • 自然と共存することへ

    • PDさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子8歳

    ブラティスラヴァ世界絵本原画展で金牌賞という、有名な絵本です。
    ブラティスラヴァ世界絵本原画展は、原画としての芸術性が評価されるコンペティションで、日本人では酒井駒子さんが受賞されていることで有名です。

    ・・・という背景もあり、私は絵本というよりも芸術作品という先入観を持って読みはじめました。
    たしかにシルクスクリーンで描かれた、鮮やかで大胆な絵柄は目を引きます。
    けれどもやはり、内容があってこそであるということが、読み進めるうちにわかってきます。
    散文詩のような短い文章に軽快なストーリー、まるで自分がその場にいるような感覚を覚えます。
    物語自体はごく単純で、「え?もう終わり?」と思ってしまいます。
    ですがよく考えてみると、トラを傷つけずに捕獲して、適切な場所へ返してやるということがいかに村人たちにとって危険かということに気づきます。
    もちろん、木の上にそのまま置いておくことも危険でしょう。
    ただ、トラを殺してしまうという選択肢もあったわけです。
    文中にあるように、動物園へ引き渡すということもできたわけです。

    それをそうせず、村人みんなで考えて、トラにとって正しい場所へ戻してあげました。
    村人たちはそうやって、自然と共存していくために必要な事柄を、十分に理解していたのです。

    今でこそレッドデータブックなどがあり、希少動物が保護されるようになりましたが、この本の村人たちはそういうことは考えなかったでしょうね。
    ただごく自然に、あるべきところに返してあげようと、みんなが思っただけ。それでいいのではないでしょうか。

    投稿日:2007/12/25

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