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広島で被爆したピアノが一人称で語る絵本。 戦争の悲惨さというものを実際にクローズアップして描いているわけではないので 刺激の強い描写は全くなく 怖がりの娘もすんなりと受け入れました。 しかし静かで淡々としたピアノの語り口が逆に「二度と繰り返してはいけないこと」を重く実感させてくれるような気がします。 付属のCDに収録されていますが とてつもなく多くの命を奪った原爆のさなかを 生き抜いてきた被爆ピアノの音色はとても素晴らしいです。 そして現在も続けられている被爆ピアノのコンサート。 ぜひ聴いてみたいと思いました。
投稿日:2010/09/09
被爆ピアノが語り部になって 8月6日と、その前後のヒロシマが語られます。 被爆体験はとてもリアルで 窓辺にあったピアノがその瞬間弾き飛ばされて壁にたたきつけられる時の 「ガっ ダララララン」という擬音が やけにリアルに頭の中に響きました。 壊れてしまったピアノが時を経て、修理され 別の使命を帯びて演奏されるさまは 希望の象徴のように感じました。
投稿日:2017/09/09
ピアノ目線で描かれた絵本はこの本くらいではないでしょうか。戦争を乗り越えてきたピアノなんて、そうそうお目にかかれる事はないでしょう。家族と共に、戦争とその後の歴史を歩んだピアノ。私もこの目で見てみたい…。
投稿日:2014/11/21
夏休みの友で紹介されていたのでこの絵本に出会いました。 戦争を生きぬいて、今あるというのはすごいですね。そして矢川さんの手を通して生き返って、平和の尊さを奏でています。 8月は夏休みになってしまうので、なかなか子供たちに戦争の本を紹介する機会がありません。私自身戦争を知らないので、伝聞の形でしか話せませんが、このような絵本を読み、想像力を働かせて、皆で話しあうとてもいいきっかけになると思います。
投稿日:2010/09/13
内容がノンフィクションであること。活動の広がりが素晴らしい、それを絵本にして伝えていることも、本当に素晴らしいと思いました。 私達戦後生まれの世代でも「戦争は2度と繰り返してはいけない」「平和であることの幸せ」を次の世代に伝えなければいけないと思います。 ピアノを通して、淡々と語られるその時々の情景。そして、現在の様子。 みさちゃんから矢川さんへ・・・平和な音色が全国に届けられているのか・・・と、知らされた次第です。
投稿日:2009/05/01
昨年の7月に発刊された、広島で被爆したピアノの歴史をピアノ自身が語っていく物語です 昭和7年に製造され、広島の4歳のみさちゃんのいる家にやってきたところからお話が始まります やがてみさちゃんはピアノの演奏家になると言う夢を持ちますが、広島に落とされた原子爆弾で、実現には至りませんでした 60年後、平成17年に調律師の矢川さんに、被爆のときに受けたガラスの傷は残したまま組み立てなおし「被爆ピアノ平和コンサート」として全国を回っているときに作者と出会いがあり絵本になったとのことです 挿絵の坪谷さんは描写が細かくピアノの感情が伝わってくるようです 付録のCDから流れてくる被爆ピアノの音色は優しく力強いものでした ピアノはとても長持ちする楽器です、人間の生き様や悲しい歴史もすべて見てきたからこそ、語ってることが心に響くのでしょうか・・・ 話は長いですが小学生なら読み聞かせ出来ると思います 平和をテーマにした良い絵本なのでぜひ親子でも読んでほしいです
投稿日:2008/02/09
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