「ライオンとネズミ」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

小学低学年の読み聞かせで、読みました。
絵の力が強く
食い入る様に見てくれます。
他の動物達の名前を言ったり、
ストーリーとは関係ない、小鳥にも注目してくれました。
短いので、お話会の導入としても、ぴったりです。

イソップ物語としては、他にも色んな絵本があるのですが、独特なアレンジが目を引きました。
辛抱強く一生懸命働くと、小さなねずみでもライオンを助けることができるのだという、強いメッセージがありました。
一方他の動物たちは、ライオンが助けを求めても、自分たちでは何もできないとばかり、何の努力もしないで去っていきます。
日ごろライオンが他の動物たちからどのように思われているのか、窮地に立った時にこそ分かるのだという、別のメッセージも添えられていました。
ライオンをくるんだワナの網目が印象的でした。

何度も読んだことのある「ライオンとネズミ」のお話ですが、こちらの作品からは新しいメッセージをもらいました。
多くの作品からは、「小さなものでも、りっぱに働ける」ということや「小さなものをバカにしてはいけない」というメッセージを受け取ってきました。
でも、この絵本の最後には「辛抱強く働くこと」というメッセージがあります。
お話の流れはそのままなのに、新しいメッセージがあったことが驚きました。

ブライアンワイルドスミスの絵が好きなので手にとりました。
ダイナミックで美しい絵はさすがです。

そしてお話もシンプルでわかりやすい。
森の王ライオンのちいさなやさしさに、必ず恩返しをしますというネズミ
ライオンは、森の王の私にネズミが何ができるって言うんだ？と笑いましたが・・・

子供達も小さな心で何かを感じてくれたようでした。
小さくても、弱いものでも、なにもしないよりは、ずっといい
「頑張れば何でもできるし、はじめから諦めちゃダメなんだよね！ママ！！」

そういった長女がたくましく見えました。