ふしぎな はこ(評論社)
箱のなかにはいっているのは?!
きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
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6件見つかりました
作者の作品は知ってるつもりだったけど、実際は全然知らなかった。 あまりに有名で自分も知ってる気になってたらしい・・・ 読み始め、きっとハッピーエンドと思いながら進める。 ん、なんか様子が変わってきたぞ・・ 人の都合のいい勝手な思い、欲望 象の好意を逆手にとる悪知恵はたらく、あくどさ いつの時代もこんな人間っているもんだなあと悲しくなる 人間と動物、あらゆるもの(全ての生き物、自然など)が助け合い共存できる世界を作者は願っていたと聞いた事がある。 この作品に限らず宮沢賢治の作品にはそんな思いがこめられているという。 欲張りにはバチがあたるものだ。 ぱっと見の絵も目を引くが、わりと長い話の中で 1日の終わりにつぶやく象の言葉がなんだかしみる
投稿日:2009/06/17
当時はあまり話の内容が理解出来ませんでした。宮沢賢治先生の使う言葉は宝石のようで、荒井先生の描く、ずるくて腹黒そうなオツベルと、迫力ある象達の絵もまた素晴らしいです。百姓達の表情もまたコミカル。爽やかな読後感。
投稿日:2014/11/07
楽しい言葉を発する象が、オツベルのところにやってきました。 オツベルと会話のやり取りをしながら、その立場が、どんどん悪くなっていきます。食事の量を減らされながらも、オツベルの要求はどんどんエスカレートしていきます。象の口から発する言葉も次第に元気が感じられなくなり、とうとう… 気持ちとともに変わる背景の色、そして、怒りが伝わってくる色の表現には、思わずドキリとさせられました。意外な結末だと思いながらも、やっぱりそうかと思わずにはいられませんでした。
投稿日:2014/10/27
荒井良二さんが描いた 白い象に惹かれて、手に取りました。 「懐かしいなあ。教科書に載ってたよね。」と、表紙を覗き込んできた彼。 しかし、私は初めて読む物語だったので、 どんな内容なのか、何も分からないままにページを開きました。 開いた途端に目に飛び込んできたのは、 画面いっぱいに広がる力強い色彩と、 宮沢賢治さんの、あの独特な言葉たち。 「荒井良二さんが描くと、こうなるんだ…。」 と、隣の彼も、すっかり釘付けになっている様子。 「この話ね、最後はなかなか衝撃的なんだよ」 などと言いながら、 絵本から目を離そうとしません。 私も物語が進むにつれ、ふたりで読んでいる事を忘れました。 ページをめくるたびに、宮沢賢治さんと荒井良二さんの世界がぐるぐると混ざりあって 目から脳に、ダイレクトに刺激が伝わっているような気がしました。 特にぞうたちがオツベル邸に向かって“噴火”する場面では、 殺気がページの中からドドドッと溢れ出してきて 絵本であることを忘れそうになったくらいです。 絵本を読んでいて、こんな気持ちを味わったことはありません。 今まで私は、作と絵、両方を同じ作者が手がけている絵本しか読まなかったのですが、 ふたつの世界が合わさる事で 誰も踏み込んだことのない、未知なる世界が開かれるのだとドキドキしました。
投稿日:2014/07/02
ある日、オツベルの稲扱小屋に白い象がやってきました。 白い象はとっても純粋で心優しくて、可愛らしかった。 オツベルは頭の良い男で、白象を上手く言いくるめて、自分の財産にした。 白象は足に重い鎖をつけられても素直に喜んで、たくさん仕事を押し付けられても、一生懸命がんばった。 そんな白象を私利私欲のために朝から晩まで働かせて、ひどい目にあわせたオツベルが許せない。 当然、オツベルは報いを受けるのですが… 白い象がだんだん痩せて元気がなくなっていく姿を見るのは、とても胸が苦しかったです。 荒井さんの絵がいいですね。 大きな体に鋭い牙、象は怒らせると危険だという事が、十分すぎるほど分かりました。 怒った仲間の象たちが助けに来る場面は、赤い象がページいっぱいに描かれていて、とても迫力があります。 それとは対照的に白象の気持ちが表された場面は、優しい穏やかな色合いで癒されます。 最初、まだ何も知らない白象が小屋にやってくる場面は、これから何か楽しい事が起こるのではないかと、白象の純粋な気持ちになって私もワクワクしました。 そして十一日の月を見て、白象が「もう、さようなら、サンタマリア。」と呟く所は、不謹慎だけど美しいと思いました。 この絵本は悲しいけれど、悪い者には報い、優しい者には救いがあって、読み終えた後はスッキリとあったかい気持ちになれます。 ただ、最期の一文はよくわかりませんでした。 語りは牛飼いだったので、牛飼いの言葉でしょうか? 語り終えた後に、飼ってる牛が川に入ってしまったのかな…?
投稿日:2014/06/25
オツベルの過酷な支配の中で、けなげに働き、弱っていく白象。 赤を背景にしたことで、白象の弱々しさが際立ち、宮沢賢治がこの作品に込めた思いが、ストレートに伝わってきました。 今の社会に通じるものがある内容ですが、もしかしたら宮沢賢治が生きた時代のほうが、今よりもひどい労働環境だったのかもしれませんね。 ----------------------------- それにしても『オツベルと象』の世界観を、荒井良二さんが 見事に描ききっていますね! 編集者松田素子さんインタビューで、ミキハウスの「宮沢賢治シリーズ」は、「基本的にはすべて違う絵描きさんに依頼」されていることを知りました。 『オツベルと象』を荒井良二さんが描かれたのは、さすがの選択だと思います!
投稿日:2014/06/14
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