「ともだちのいろ」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

この絵本を読んでいて、「どんな色が好き」の歌を思い出しました。
友だちがやってくると、友だちの色が好きなんですね。
いろんな色の友だちがいる中で、みんな好きだから「友だち色」なんてステキなまとめです。
絵が単色でシンプルに表現されているので、わかりやすいですね。

伸びやかな作風に惹かれて、セレクト。
表紙絵で描かれたくろくんの色合いがたまりません。
黒い犬のくろくんとお友だちのエピソード。
くろくんは、お友だちに「なにいろ　すき？」と尋ねられて、
それぞれお友だちの体色の色を応えて、相手と喜び合うのです。
それは、気遣いとかではなく、純粋にお友だちが大好きだからの発言でしょう。
お友だちの喜びように、自分も嬉しくなってしまうところも愛おしいです。
でもね、「いちばん好きなのは？」と聞かれて、悩んだ末の答えが、秀逸！
まさに「好き」の本質でしょう。
伸びやかな作風のきくちちきさんだからこそ、描き切れたこの世界、
幼稚園児くらいから、たっぷり体感してほしいです。

きくちちきさんの新作ということで、読みたいと思いました。
くろい犬のくろちゃん。いろんな友だちがやってきて、「なにいろがすき？」と聞いてきます。くろちゃんがそのどうぶつの色を答えると、みんなうれしくなるのです。
くろちゃんのやさしい気持ちに触れ、心がほっと温かくなりました。
にじんだ色を使ったきくちちきさんのイラストは、シンプルで自由で、味がありました。