原始時代から現代(戦後)までの日本の様子を克明に描いた、歴史&科学絵本です。
どこまでも精巧で細かい挿絵は、眺めているだけでため息が出てきます。
時代背景の説明は、簡素ですが、ところどころ難しい箇所もあります。文章をきちんと理解できるのは小学校4〜5年生くらいからかなと思いました。
(小2のわが子には、言葉を言い換えたり補足説明しながら読みました。)
巻末に、時代順に絵の詳細な説明が施されています。
その時代の風物詩などもここで確認できます。
驚きました。ここまで読者に配慮してくれていることに。
西村さんのこだわりが伝わってきました。
この絵本を読んでいると、ただの絵本というより、その場(歴史の瞬間)に立ち会っているような臨場感すら覚え、見れば見るほど絵に引き込まれていきました。
この絵本を一言で表現するなら、“すごい絵本”です。
そして、作者の西村さんは“すごい人”です。
文句なく、一見の価値あり、です。
近い将来、わが家の本棚にも加える予定です。