関東一都六県と、中部地方(9つの県)の代表的な郷土玩具を写真で紹介した学習絵本。
2022年刊行。全4巻。
主に江戸時代〜明治時代に作られた郷土玩具がいろいろ載っている。西洋の影響を受ける前の日本で、子どもたちが遊んだものは、今のゲームやおもちゃを知っていると、実に素朴で単純なものに見えるが、今のスゴイおもちゃやスマホのように、当時の子どもたちを夢中にさせたものだと思う。
実際に遊ぶもの(実用品)も多くあったが、大人が子どもの無病息災を願って作った「御守り」のようなものもあった。
将来、よい暮らしができるように願いを込めたものや、大人の仕事や暮らしにあこがれたようなものもあった。どうやって遊んだかを想像するのも楽しい。
自分の出身県の郷土玩具もあって、懐かしい。
土産物屋や、郷土資料館などで見かけたものだ。
庶民の生活の貴重な記録だと思う。
いろんな玩具があり、人の心の温かさや、ユーモアや遊びを好む雰囲気が素敵だと思った。