テレビで放映されていた「アルプスの少女ハイジ」の「アニメ絵本」ですが、ストーリーのつながりも文章もしっかりしていて、ダイジェスト版でありながら、読み応えがありました。
娘も、3〜4歳のころ、テレビのハイジに夢中になっていましたが、そのときには1度も泣いたことなどなかったのに、絵本を読んで、突然涙がぽろぽろ・・・。クララのおばあさまに教えてもらった「ひみつのへや」で、夕日の中にたたずむ羊飼いと年老いた聖者の絵を見て、アルムの山を恋しがり泣きじゃくるハイジ、そして、クララを悲しませないために声を押し殺して泣きながら眠るハイジの姿に、娘も思わずもらい泣きしてしまったようです。絵本を読んで、涙したのは、今までにたった2回だけ。(1度目は、「あなたをずっとずっとあいしてる」でした)
他にもいろんな感想を聞かせてくれました。ハイジは絶対に自分より年下だと信じて疑わない娘は、毎回、冒頭で、「え〜〜?、5歳じゃないでしょ、まだ4歳でしょ!」と言い、11歳のペーターのことも「6歳か7歳でしょ!」と、必ず訂正を入れるのがおかしいです。
来年の春にまた会いに来る約束をしてクララが帰っていくラストシーンでは、「きっとクララもアルムのことばっかり考えてると思うよ。」(ハイジがフランクフルトにいた間中ずっと山のことを考え続け、勉強も手につかなかったように・・・)と、娘もすっかりアルムの山に魅せられた様子でした。
読み終えた後には、窓から庭を見下ろしながら、「ハイジたちをここへ連れてきてあげたいなぁ。きっと気に入ってくれると思う。お花もたくさん咲いてるし・・・。学校も見せてあげる!
でも、英語わかるかなあ?ハイジたちは日本語だから(!)」と、楽しそうに話しているのを聞いて、娘がもっと小さい頃に、毎日のようにハイジたちといっしょに想像の世界で遊んでいたことを懐かしく思い出しました。あの頃はよく、「ママ、そこに座っちゃだめ。ロッテンマイアさんがいるから!」なんて言われて、びっくりしたものです!再びハイジとなかよしになってくれるといいな、と思いながら読みましたが、早くも、「ペーターとハイジ、本から出てきてくれないかなあ?」と、布団に入ってからもつぶやいていました。