日本の昔話というと、大抵読んだことがあるというようなものが多いのですが、これは初めてでした。
継母が継子をうとんじるというお話は古今東西ありますし、不思議ではないのかもしれませんが、
この継母、結構恐ろしかったです。
海外の昔話だと、継母にいじめられている子が、姉あるいは妹のどちらかがいじめられていても、いじめられていない子は知らん顔をしているか一緒にいじめるようなものが多いのですが、このお話かはそこが違っており、
そこが日本的かどうかはわかりませんが、お星の優しさを感じました。
昔話の場合は、継母としてあっても実は実母であったという昔話の深層もよく聞きます。
気性の合わない子どもを育てる親側の苦労や、親の業を感じました。
誰しもこうした激情を心の中に抱えて、普段は表に出さないだけなのかもしれません。
語りを絵本にしたもので、読み聞かせは難しかったです。
ボランティア仲間で、この話のCDを聞いたことがあるという方がいたので、その方に最初のくだりだけイントネーションを教えてもらいました。
少し練習して息子に読み聞かせしてみましたが、難しかったらしく、私が今の日本語に直して補足しながら読み聞かせをする格好になりました。
本物の語りで聞いてみたいお話だと思います。
継子ものではありますが、最後はほっとする終わり方であったのが救われました。