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セミ神さまのお告げ自信を持っておすすめしたい みんなの声

セミ神さまのお告げ 作・絵:宇梶静江
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2008年03月
ISBN:9784834023251
評価スコア 4.25
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みんなの声 総数 11
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  • 繊細な刺繍画

    表紙の繊細な蝉の刺繍画に魅せられて図書館から借りてきました。アイヌの民話で、六代の人の世を生きてきたおばあさんの予言で、海津波と山津波が一つになり、大津波となってやってくると歌を歌って伝えたのですが、耳を傾けた上の台地のリペシカ・コタンの人々は助かったのですが、下の台地のランペリカ・コタンの人々とあばあさんは押し流されてしまいました。海の神さまの怒りにふれたおばあさんは六つの地獄を通り抜けて地上に出るとセミ神さまに生まれ変わったのです。どのページも刺繍画が素晴らしかったです。

    投稿日:2018/12/17

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  • 津波の恐ろしさ。

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子12歳、

    セミの刺繍画の美しさに、思わず手にとって見入ってしまいました。

    おはなしは、アイヌの昔話の再話。
    古布に、アイヌの刺繍を施した絵本です。

    六代の人の世を生きてきたおばあさんがいました。
    ウバユリの花の咲く頃、津波の危険を告げる歌をうたいます。
    その予言どおり、津波がやってきて、
    お告げを信じた上の村人は、津波から生き延びますが、
    信じなかった下の村人は、海津波と山津波が大津波になって、
    飲み込まれてしまいます。

    おばあさんは、海の主の怒りをかって、六つ地獄におとされますが、
    セミ神さまとなって生まれ変わるのです。

    セミは、六年間幼虫のまま地中で過すといいます。
    「6」という数字が、キーになっているように思います。

    この絵本を読んで、あの東日本大震災を思い出しました。
    津波は、怖いです。
    テレビで目の当たりにして以来、津波は恐ろしいものだと再確認しました。
    津波の恐ろしさを知っていれば・・・

    今後、セミの声を聞けば、人の忠告はちゃんと聞かないといけないな〜と
    思い出しそうです。

    投稿日:2012/08/09

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  • このアイヌの地にも『津波』が!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    これはアイヌ神話の布絵本です。
    布の制作(刺繍等)も再話された宇梶さんがおやりになっています。
    すごく起用で、素敵な詩集でした。特に表紙のセミはすごいです!
    このセミの、背中の(昆虫ですからぼうの部分というんでしょうか?)柄が人の顔に見えるのは私だけですか?

    このセミが実はお話の主人公の6代も生きたというおばあさん。絵本を読めばわかるのですが、わけあって後にセミに姿を変えることになります。

    なんと、この話には『津波』が出てきました。
    山のかなり上の方まで波が押し寄せた。といっているので、かなり大きな津波だったようです。
    このお話ができた頃か、そのもっと前にアイヌの地にも『大津波』が押し寄せてきていたんですね。
    その前に地震などの予兆については描かれていませんが、もしかしたらあったのかもしれません。

    こういう後世に残る大切なお話は、どんどん世間に向けて発信してほしいです。面白い話でした。

    投稿日:2011/10/03

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  • セミ神さまのお告げ  アイヌの昔話より

    セミの刺繍の緻密できれいなのに目を奪われました。
    作者の 宇梶静江さんはアイヌ民族でいろいろ苦労されたというあとがき・・・
     
    この絵本を読んでくださった方へのお話も ウバユリのことお話の意味
    アイヌの歌など じっくりかみしめて読ませていただきました。

    むかしむかし 海辺のそばの下の台地ランペシカ・コタン、上の台地 リペシカ・コタンの人々のくらしからはじまり きれいだな〜
    ウバユリの花咲く頃に六代の人の世を生きてきたおばあさんのお告げがありました
    アイヌの歌で 津波が村を襲うから逃げなさいとしかし  下の台地の人は、予言を信じなかった。 皆、海に飲まれてしまい・・・
    おばあさんは海の主に 助けをこうのですが・・・
    六つ地獄へ落とされたおばあさんは セミとなって今も、人々に歌をうたっている。
    こんな昔話の 壮大さを 宇梶さんはアイヌ刺繍で、一針 一針 心を込められて作られているのが、伝わります!
    感動です!

    アイヌの一の生き方を 後書きのお話で知り また ウバユリの花のことなど深い思いで伝えてくださっているのを感じて読みました

    アイヌの人の語りで聞けば 心にしみるでしょうね・・・・
    大人にも感動の絵本です。

    夏にあんなに鳴くていたセミが 今はもう聞こえず・・・ また土の中で夏を待っているのだな〜 
    しみじみセミのことを思いながら ・・・・・  

    投稿日:2011/09/03

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