セミの刺繍画の美しさに、思わず手にとって見入ってしまいました。
おはなしは、アイヌの昔話の再話。
古布に、アイヌの刺繍を施した絵本です。
六代の人の世を生きてきたおばあさんがいました。
ウバユリの花の咲く頃、津波の危険を告げる歌をうたいます。
その予言どおり、津波がやってきて、
お告げを信じた上の村人は、津波から生き延びますが、
信じなかった下の村人は、海津波と山津波が大津波になって、
飲み込まれてしまいます。
おばあさんは、海の主の怒りをかって、六つ地獄におとされますが、
セミ神さまとなって生まれ変わるのです。
セミは、六年間幼虫のまま地中で過すといいます。
「6」という数字が、キーになっているように思います。
この絵本を読んで、あの東日本大震災を思い出しました。
津波は、怖いです。
テレビで目の当たりにして以来、津波は恐ろしいものだと再確認しました。
津波の恐ろしさを知っていれば・・・
今後、セミの声を聞けば、人の忠告はちゃんと聞かないといけないな〜と
思い出しそうです。