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4件見つかりました
「野ばら」は、小川未明の作品の中でも好きなお話です。 それを、あべ弘士さんが描くというので期待を持って手に取りました。 いろんなところで、堀尾青史さん脚本の紙芝居の「のばら」を演じていたので、意外感と新鮮味を味わいました。 それにしても、国境で知り合った二人の兵士の関係には、心を洗われます。 将棋をさし語り合うようになった青年兵と老兵が、戦争の勃発でどうして憎しみ合う関係になれるのでしょう。 この作品はヒューマニズムで成り立っています。 今の世界で起きている凄惨な殺し合いとは全く異次元の世界です。 同じ人間であるということを忘れてしまったら、人は獣になってしまうのだなぁと痛感しました。 青年兵は戦場で亡くなり、老兵は国境を去りました。 平和の象徴のように描かれた野ばらは枯れてしまいます。 人が愛でてこそ野ばらは咲き続けるのでしょうか。 あべ弘士さんが描くからこそ、一段と平和への願いを感じました。
投稿日:2025/03/24
この絵本の、小川未明の文は、『四年生の童話』(金の星社)掲載のものを底本にしているそうだから、 おそらく小学四年生あたりに学校で習うのだろう。 この『野ばら』は「日本のアンデルセン」と呼ばれた児童文学者の小川未明が 1922年に発表した短編で、すでに100年の時を経ていることになる。 それでもこうして、あべ弘士という現代の絵本作家の絵がついて 2024年9月に刊行されるのだろうから、 やはり戦争の悲惨さを描いたものとして、広く読まれ続けていくにちがいない。 あべ弘士さんの作品が好きなので、あらためて小川未明の物語に接することになった。 大きな国の老兵と小さな国の青年兵が国境で互いに見張ることになるところから話は始まる。 国境では何もすることがない。 近くの茂みの野ばらを愛で、みつばちの羽音も心地よい。 ある時から二人の兵士は言葉を交わしあい、将棋をさすようにもなっていきます。 ところが、二つの国で戦争が始まります。 敵ながら二人は戦うことができません。 それでも、青年兵は国の遠いところの戦場に出ていき、そのまま帰らぬ人となります。 老兵は国境に戻ってきて野ばらの匂いをかぐ青年の夢を見ます。 やがて、老兵も国境から去り、野ばらも枯れてしまうのです。 あべさんの絵で、100年前のお話がまた新しくなった。 世界から戦争がなくならない限り、このお話は何度もなんども読み継がれていくのだろう。
投稿日:2024/12/08
小川未明さんの作品に、あべ弘士さんが絵を添えた作品。 国境を定めた石碑を守る、両国の兵隊のエピソード。 大きな国の老人と、小さな国の青年。 そして、何気に咲いている野ばら。 両国が戦争を始めたという事で、両者の関係性に影。 それを見守っているような野ばらの存在感が印象的です。 ラストは何を暗示しているのでしょうか。 野ばらの余韻が残ります。 あべ弘士さんの絵は、いつもより静謐で、それだけに、 野ばらの存在感を体感できます。
投稿日:2024/11/14
書店の新刊コーナーで見つけました。 小川未明の名作と、あべ弘士さんの味のある生き物の絵を一緒に味わうことのできる作品です。 大きな国と小さな国の国境で出会った二人の兵士。その老人兵士と青年兵士は意気投合するのですが、お互いの国同士の戦争が始まって……。 知っているお話でしたが、あべ弘士さんのイラストによりまた違った味わい深さがあってよかったです。
投稿日:2024/10/05
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