息子の3歳の誕生日に読みました。
小さなペンギンの子どもが初めての遠足に出かけるお話なのですが、もうすぐ幼稚園に入園する我が子に重ね合わせ、
「大丈夫かしら、ちゃんと他の子について行けるのかしら」
と、ドキドキしながら読みました。
見送りの母親の姿が見えなくなった途端、不安げな表情になり、家が恋しくなり、列から遅れだすペンペン。
でも、自分よりも小さくて、やはり所在なさげにしているトコトコに出会って、手を繋いだことがきっかけで、不思議と不安が消えていきます。
小さな二人の心がすこしずつほどけて、寄り添っていくところの表現が素晴らしいです。
最後にお母さんに「ぼく、ともだちできたよ」と誇らしげに報告する場面では、ペンペンの心の成長に目頭が熱くなり、ほのぼのとした気持ちで読み終えることができました。
小さなペンギン達のうぶ毛のふわふわ感が伝わってくるかわいらしい絵もとても良いです。