いもとようこさんの絵が可愛い表紙ですが、中身は良い意味で期待を裏切る真面目で切ないお話。
文章もほどよく短い中に色々な感情が表現されていて良いですね。おかあさん猫の気持ちがわざわざ説明されていないところが好きです。それでも切ない気持ちは痛いほど伝わってくる。そして絵もとっても素敵ですよ。
子育てってそれぞれのやり方があるとは思うけれど、一番大事なことは子供をきちんと自立させる事。親はそれのお手伝いをしているに過ぎないのだと思います。このあかあさん猫のように子供にいっぱい愛情を注いで育てあげれば、きっと立派に自立できるようになるのではないでしょうか?私もいつかは通る道ですが、子供をしっかり送り出してあげられるように子育てを楽しみたいと思いました。
これは就学前の幼児向けではないと思います。私は少しお母さんと距離を置きたくなる高学年以上の子に読んで欲しいと思います。または親元を離れて暮らしている大人の方にも是非!