「いっぽんのき」の出来事を、ポツンポツンと語っているだけなんですけど、いいんですよ〜。
最初は木の下に卵が落ちていたり、靴が落ちていたりするだけですが、コメントがいいんです。
「クツを はいて どこかへ でかけるのでしょうか」
座布団一枚!って、感じです。
そのうち、木が帽子をかぶったり、サカナになってみたり……。
だんだん長さんワールドっぽくなっていきます。その移行の仕方も緩やかで、気がついたら術にはまってたって、感じが面白かったです。
特に好きだったのは
「さかだちを しているのは、けんこうの ためです。」と、
「ワーン ワーンと、きが ないています。だって だって、こんなに おおきい アオムシが、くっついてしまたんですもの。」
あー、そりゃ、泣きたくもなるはね〜。って、気持ち悪いほど大きなアオムシが描かれてもう、ホント笑いました。
すごく久しぶりに読み直したんですが、改めて読むと、ほんとに面白かったです。
今度学童にもっていって読んできたいと思っています。
小学校低学年から中学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか?