我家で大人気のへんしんシリーズも、何と第10段。
10作もあると間延びしてしまう作品が多い中、流石はあきやまただしさん。
マンザイという土俵での勝負は、見事と言う他ありません。
元々、ノリツッコミという世界ですから、それに、変身を上手く挿入しているという感覚が、誰にも真似の出来ないセンスだと思います。
いつもながらに楽しい変身が繰り広げられます。
言葉の持つ楽しさを、思う存分に味わえることが出来るので、子供が大好きになるのも、納得です。
また、その変身の発想も、普通に思いつく空想の領域を大きく越えていることも、魅力なのでしょう。
今回のキャラのダブルボートさんなんて、大人でも大受けしそうなものだと思います。
ただ、今回気になったのは、二人組と言うやり取りの変身なので、今までよりは、少しばかり難解な感があったこと。
とは言え、言葉の楽しさを教えるのに最適な作品であるには違いなく、しかも子供が喜んで音読する一冊です。