挿絵に惹かれ本屋で衝動買い。読み終わると、とっても大人向きの内容だったと思いました。
読み始めは、ヘンリーと友達がフィッチバーグ(アメリカマサチューセッツ州の中北部に位置する地方都市)までの道のりを競争してどっちが早いかをあてる絵本かなあと思っていました。
全然違います!!
そんなお話ではなく、二人の人生の楽しみ方の違いを描いていたのです。
ヘンリーはスローフード、スローライフを遂行する人(絵ではクマですが、本当に実在した人がモデルです)。
ともだちは文明の発達に対応して生きる生き方。
人生をどう生きるか。人生1回きり。楽しく生きようとそんなことを語っている絵本でした。だからといって友達の生き方がいけないとかそういうことではないです。
疲れている大人向けの絵本で、経済学を追求しているものとしては考えさせられました。
4歳の息子の反応は、ブルベリー(実際はブラックベリー)を摘んでいたから、ヘンリーは遅かったんだねといった感じでした。そういう意味ではまだ早かったのかもしれません。
でもこういう人生観を養う絵本って、無宗教・無思想な世の中だからこそ、必要なのかもしれないとも思いました。
息子には真意がすぐに伝わらないかもしれないけど、挿絵を親子ともども気に入っているので読み続けたいと思っています。