きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
ちょうおもしろい(フレーベル館)
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様々な世代の成長を描いているゾロトウが、思春期の少年のつかみどころない不思議な空虚を見事に表現していると思います。 いつもと変わらない生活の中で、別の自分を意識しはじめた少年。 心の中で別の自分が顔を出しはじめて、世界が異なって見えてくる。 不安定な感覚、ジレンマ、拒絶…、でも全部ひっくるめて自分なのだと理解して行く、そんな世代。 誰もが通過して行く道のりですね。 読者を選ぶ絵本かもしれません。
投稿日:2014/04/12
ゾロトワが好きで読んでみましたが、子どもが読むとどうかな。大人が読むとじーんとくるけど。周りは一緒だけど気持ちが少し大人になったんですね。どれもこれも違うっておもって。でも自分で決めた一歩だから大きな一歩だなとおもいました。親に言われて片付けるんじゃなくて、自分で区切りをきめたんだもの。後ろを振り返らないのがこどものいいところ。これはぜんぶいらない、って言っちゃうのもこどものいいところだな。きっとちゃんと自分で決めた一歩を進んだ子はきちんと振り返って過去の自分も好きになると思います。
投稿日:2013/12/09
主人公の男の子は多分小学校4、5年ぐらいでしょうか。家族や友達と一緒に遊んでいるのも楽しいけれど、それだけでは物足りなくなり、一人ででぼんやり物思いにふけったり、自分について考えたりするようになる時期だと思います。(そして男の子はこの頃からだんだん無口になったりするんですよね。母親としては寂しいですが) そういう男の子の繊細な気持ちが、静かな柔らかい筆致で丁寧に肯定的に描かれています。 子供自身も気持ちの変化に戸惑うことが多い時期ではないかと思うので(この絵本が助けになるかどうかはわからないけど)そんな時、本棚にそっと置いておきたい一冊です。
投稿日:2004/09/04
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