宮本忠夫さんの絵がとにかく私好みです。何と表現したらいいのか。たとえば豚。豚はほとんどピンクを思い浮かべる。でも宮本さんは青色、緑色と組み合わせる。それらの色と組み合わせることによってよりピンク色が生きてくる。キリンと言えば黄色と茶色を思い浮かべる。しかし宮本さんは緑、赤、青と組み合わせている。キリンの表情もとても優しげだ。熊のお母さんの顔も天使のようだ。絵を見るだけでも価値がある本だと思う。”あながあったらなにしたいか?”の問いかけにそれぞれの答えも実にかわいらしいもの。わにが好き。怖いものが出てくるから好き!なんて!そして怖いものであるお化けの絵は怖いというよりかわいらしい。好きといった当の本人ワニに体当たり。それでも好きなんてよほど好きなんだろう。私だったら穴に大好きな物の種をまいておきたいかな。娘ならどうするかな。などと自分自身に問いかけてみるのも楽しかったです。これから宮本さんの絵の本を探してみたいと思います。それほど気に入りました。色のセンスと優しい表情がとても気に入りました。