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ここまで子どもに思われたら父親冥利につきるだろうというお話。 大好きなお父さんには何でも話せていたとしおが、初めて嘘をついてしまった。 それは父親を心配させないため、自分のつらさで悲しませさせないため。 いじめにあっていることをどうしてもごまかしてしまう。 それは、としおのやさしさから生まれたものだけれど、子どもの残酷さは優しさを弱さに置き換えてしまう。 でも、としおは大好きなお父さんに言えなかったことを、自分で解決した。 しかもそれはお父さんが時折口にする岡山弁で大声を出したこと。 としおにとってお父さんが何より頼りになる存在だったのだと感じさせます。 ただ、この絵本のように解決できたら良いのですが、親としては子どもが一人で苦しむより話して欲しいと思うのです。 父親は子どものこんな悩みを見抜けません。 児童書ではあるけれど、きれい事として受け取れない本でした。
投稿日:2011/01/06
タイトルが気になり、読んでみたいと思いました。 としおはお父さんが大好き。お父さんにはなんでも話します。でも友達に仲間連れにされていることは、どうしても言えないのです。 お父さんには頼らず、自分で解決しようと勇気を出して立ち向かうとしおは立派です。 がんばるとしおの姿に胸がしめつけられました。
投稿日:2022/04/12
何となく仲間外れにされてしまったとしお。 表立ったいじめがある訳ではないようだけれど、 肌で感じる疎外感。 自分の子供がそんな状態だったら、 苦しくて哀しくて、涙が出てしまいそうな気持ちです。 としおもきっと大好きなお父さんが、 自分のことを心配して苦しい気持ちになるだろうと考えたからこそ、 仲間外れになっていることを言えなかったのだろうというのが、 ひしひしと伝わってきました。 きっと仲間外れになっている子の多くが抱く苦悩を この本では取り上げています。 自分が少しでも変わる努力も必要なのかもしれない。 それはこびへつらうことではなく、 「やめて」という気持ちを表に出す勇気。 ほんの少し、ほんのちょっぴりでいいから、 声を上げる勇気が持てれば。 その勇気が持てるように、 親も教えつつも、見守っていかなければならないのでしょう。 親も子供も考えさせられるお話です。
投稿日:2018/07/09
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