我が家の子どもたちにどうかな?と、図書館で探してきました。
出版社からのお薦めの学年は、小学校中学年からになっていましたが、
お話の内容が(第二次世界大戦の)戦時中や、戦後の昭和時代まで戻るシーンが結構あるので、
小学校中学年では、少々イメージがしにくいかな?と、感じました。
言葉や本の作りは小学生向けですが、むしろ中学生や高校生の方が、理解して物語を受け止められるかもしれません。
さて、かっぱの物語って、結構いろいろな作家が絵本や童話や、妖怪ものとして描かれていますが、ファンタジー色が強いのに、とてもリアルな部分を上手く取り入れて、読み手をぐっと引きつけてくれる。こういうタイプの「かっぱ物語」は、初めて読んだ気がします。
ストーリーの本筋からは外れますが、主人公の学校の校長先生の言葉が熱いです。
初めは、「八寸」というかっぱの話から始まりますが、副題もついている通り、どちらかというと、この話は八寸のあこがれのかっぱ「不知」の話です。
不知と、友達になった人間の友情物語です。とてもいい話でした。
河童に興味のある人も、ファンタジーが好きな人も、戦時中の話に興味のある人も、ぜひ手に取って読んでほしいです。
(私が先に読んだので、まだ読んでいませんが)
うちの子たちにも、こんな時代もあったんだ。こんな友情もあるんだ。ということを、感じてくれたら嬉しいなぁと、思います。
続きが出たら、ぜひ読みたいです。