何百年も続いてきたサバンナの日常に、ちょっとした騒動が起こります。ライオンに母を食べられたヌーの子が、裁判を起こしたのです。
いろいろな弁護人や証人などの発言から、真実は意外な側面から照らしだされていきます。
読み時間は、10分。サバンナの、名前を初めて聞くような動物がたくさん登場します。
「厳しい自然の摂理は、実はみんなのしあわせのためだった」と、知ることができました。弱肉強食の映像や写真を見て、その厳しい側面しか見えていなかったので、どこかホッとできる結末に、肩の力が抜け、そうだったんだ・・そうだよね。と、すっきりと納得できました。
絵本は、侮れないな・・と実感しました。
理科の学習が始まる3年生にはもちろん、大人の方にもぜひ手に取ってほしい1冊です。