山崎直子さんの宇宙に向ける夢を実現するために、どれだけの苦労と努力があったか、家族の支援と援助がどれだけあったか、サクセスドリームの感覚で手にした私には、想像していなかった、宇宙へ飛び立つまでの長くて厳しい現実が突き刺さりました。
15歳でチャレンジャーの事故を目にした山崎さんですが、宇宙に対する夢が自分の道を切り開いていきます。
でも、4088日というように、とても長い月日。
その間に学生生活があり、結婚があり、家族もできたけれど、多くのものを犠牲にしてきたことも感じます。
ご主人の理解があったからこそとは思うけれど、直子さんの夢の実現のために、職を失い、離婚を考えるまでに追い込まれたご主人は素晴らしい。
周りの支援に支えながら、山崎さんは夢の実現のために厳しい訓練に耐え抜いたのです。
そして、抜擢されるための運の良さもあった。
子どもたちには、とても刺激となる本だと思います。
夢を実現するための現実を山崎さんはストレートに書いています。
そして、それでも良かったと思う気持ちと、自分を支えてくれた家族に対する感謝を心から語っています。
この本を読んで、自分の夢をあきらめる子どもがいたとしたら、それは本当の夢ではないかもしれない。
一つの偉業をなした、山崎さんのこれからの生き方も規範になるように思いました。