挿し絵は浜田台児という方が描かれています。
解説兼後書きは堀尾青史さんという方が書かれています。
この、堀尾さんの解説がなかなか面白かったです。
これを読んだことで、ここに取り上げられている宮沢作品の内面的なものが、少し覗けたような気がしました。
なんと!第1刷が昭和44年の本書は、正直とても昭和を感じる古い作品でした。図書館の書庫にあったものを借りてきました。
3月にあった震災の影響が、出版界というか、本の世界にも出ているそうです。TVCMで流れ続けた「金子みすず」さんと「宮沢賢治の本が売れに売れているそうです。
私も類にもれず、持っていない宮崎作品を読み直してみたくなり、図書館でも検索をかけてみたところ、有名どころは結構借り出されていました。
そこで、この本を借りてきました。たいとる「ほしの」とあるように、宮沢作品の中の≪星≫がついている「よだかの星」「双子星」「烏の北斗七星」を取り上げています。
実は、今回「烏の…」は初めて読みました。
賢治作品で、こんなにも≪男女の想い≫がはっきり出ている作品って、珍しい気がします。すごくラブロマンス要素が入ってました。
烏の大尉(主人公)が男らしくてかっこよかったです。
字も大きく、挿し絵もわかりやすくいい感じに入っていて、大変読みやすい童話集になっていました。
今度、機会を作って高学年の子どもたちに紹介してみたいです。