絵本選びを教えてくれる本は色々とありますが、この本は具体的な子どもの反応が書いてあるので、とても分かりやすいです。
その絵本が子どもにどんなよい影響をあたえるかが分かるのです。
先日、幼稚園にお子さんを持つお母さんに、絵本の読み聞かせについて聞かれたのですが、絵本選びに悩むと言っていました。
図書館おすすめ本のリストもあるのですが、それだけでは選ぶのは難しいを言っていました。
この本を勧めてみようと思いました。
この本で一番感動したエピソードが、4歳の男の子が、保育園ではみんなと同じ行動をするのが苦手で、ずっと廊下の水槽をながめていたそうです。
ある日、水槽のおたまじゃくしに足が生えていることに気がついて、自分も大きくなりたい、変身したいと思っている気持ちを先生に伝えます。
先生はその気持ちを大切に思って、「のはらうた」の中から、おたまじゃくしが、しっぽとお別れする寂しさと成長する喜びのあいだで揺れる気持ちを書いた「しっぽバイバイ」という詩をクラスの壁に貼ってあげます。
子どもは、成長したいと思う反面、本当に成長できるのか不安な気持ちも持っています。そんな気持ちを分かって、ぴったりな詩(本)とその男の子を結んでくれた先生の素敵な行動に感動しました。
きっと、その子は「本は友だち」だと感じたと思います。
たくさんのお母さんたちに、お子さんの支えとなる本との出会いをさせてあげてもらいたいです。