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お話の始まりから、なんとなく独特な雰囲気が漂い、切々と読み上げられる言葉に、とてつもなく寒い場所の様子が伝わってきます。 ベーリング行きの列車に乗り込む乗客たちの特徴を、また堀川さんが適切に描かれていて、迫力満点です。耳慣れない動物たちの名前を何度も読み直し、顔の赤い太った男の口から出る、余りにもでっかい言動には、ちょっと呆れてしまいました。そして、少し雰囲気の違う青年の存在も、このお話の行く末を匂わせます。 宮沢賢治氏の、深い童話の世界は、大人も充分に楽しめます。
投稿日:2014/07/01
少し前に偕成社さんから出ている『氷河ねずみの毛皮』を読みましたが、あちらとはまた違った趣きで、とても面白かったです。 どちらかというと、私はこのミキハウスさんから出ている『氷河鼠』の方がインパクトは強かったです。 こちらは堀川理万子さんが挿絵を描かれていますが、 堀川さんの描きたかったシーンは、物語の救世主となる“黄色な帆布の青年”が、熊たちから顔の赤い紳士を助けるために飛び上がるシーンだったのではないでしょうか? 子どもたちが出会う宮沢賢治作品としては、このお話はあまり耳にしたことがりませんが、 この、堀川さんの作品の捉え方、絵の見せ方はとても素敵でした。 最後の方に登場する熊たちがピストルを構えているシーンも、とっても印象的でよかったです。 小学校の高学年の時期、宮沢賢治の作品に触れた子どもたちに、ぜひ!この『氷河鼠の毛皮』にもであってほしいなぁと、思います。
投稿日:2012/01/31
この作品は初めて読みましたが、とても衝撃的な内容でした。 私も毛皮の狩猟には、憤りを感じています。 今までどれほどの動物たちが、人間のために犠牲になってきたか… これは、人間の悪い歴史。…そして今も続いている。 場を収めた若い船乗りの言葉には、動物に対する敬意や思いやりが感じられました。 赤ひげが笑ってちょっと船乗りの手を握ったのは、感謝の意を表しての事でしょうか…? 赤ひげの男はスパイだったわけですが、きっと彼も動物と人間が尊重し合える、優しい世界を望んでいるはずです…。 白熊側のスパイが人間だったという事から、赤ひげと白熊たちとの間には、信頼関係や絆がしっかりと結ばれているという事がわかりますね。 この作品は奥深くシビアな内容ですが、堀川さんの絵はとても作品の雰囲気に合っていました。 美しくてダイナミック。 冬の夜空や氷の凍てつくような空気が、お話と一緒に風に乗って伝わってくるようでした。
聞いたことのないお話でした。子どもによみきかせるには難しいかなと思いました。大人がしっかりと読むべき本かもしれませんが、絵が魅力的でどきどきしながら読み進めました。 動物を乱獲して毛皮を身につけること、そういうことを考えるお話です。考えてみんなで自分ならどう考えるかを話し合うのに良いと思いました。
投稿日:2014/06/19
イーハトーブ発、北極に近いベーリング行きの汽車のなか、、、。 自分の毛皮を自慢する男、あやしげな赤ひげのおとこ、窓の外をみている黄色のコートの若者。 ドラマのような大胆な絵は、なにかがおこりそうな感じがします。 赤ひげの男はシロクマたちのスパイでした。シロクマたちにおいつめられる毛皮の男、、、けれど、どんでんがえしの展開に。黄色のコートが印象的でした。 外の冷たさや、男たちの表情など、おはなしにぴったりの絵がよかったです。 むずかしい言葉使いなどもありますが、ストーリーはわかりやすいので、あじわって読みたいです。
投稿日:2014/06/15
宮沢賢治を学校で習ったばかりの小6の息子にどうかと借りてみました。 この作品は私も初めて読みましたが、自然界の仕組み、道理についてのテーマ設定が宮沢賢治らしいなーと思いました。氷河鼠のコートを自慢する男を助ける黄色いコートの男は、賢治がそうありたいと思う男の姿なのでしょうか。 他の挿絵では読んだことがないのですが、堀川さんの絵はこのお話にマッチしていて、特に吹雪や山、宇宙といった、車内の場面の多いお話の中で、自然描写のページがアクセントになっていいなあと思いました。
投稿日:2013/12/18
読み進んで、前に木内達朗さんの絵で読んだことを思い出しました。 宮沢賢治の作品の中で、童話というよりはサスペンスタッチで男性的な作品なだけに、軽い絵ではそぐわないのですが、描き方で印象も違ってきますね。 風景描写、人間描写、車内に侵入してきた白熊、アクション、木内さんの絵に対して新しさを感じました。 こちらの方が若者向けかもしれません。 冬の荒野を走る夜汽車の中の熱気、タイチの高揚感と、黄色いコートのの青年の冷めた感じ…、状況劇場の舞台のような熱さを感じました。
投稿日:2012/03/21
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