本の検索をしていて、たまたま目についたので、図書館で借りてきました。
このお話に登場する「シグアパ」という種族の物語は、もともと中南米の「ドミニカ共和国」のタイノ族の伝説を基にしているらしいです。
同じ「シグアパ」の物語でも、地域によって、その姿はまちまちに伝えられているそうです。昔スペイン人からの新大陸迫害を受け、ひっそりと暮らすしかなかった原住民たちの話でもあるようです。
「シグアパ」たちはふだん海に住んでいる生き物で、人が出歩かない夜とかにひっそりと陸に上がって食べ物などを探すらしいのです。
パッと見は人間とよく似ているのですが、一番大きな違いは“足の向きが後ろ向きについていること”!!ここ、とっても大切なところなんですよ。
お話もとても面白かったのですが、ファビアン・ネグリンの絵がまたすごく雰囲気があって魅せられました。
ファビアン・ネグリンはアルゼンチン生まれで、今はイタリアに住んでいるイラストレーターだそうです。
私はこの人の絵は初めて見ましたが、すごくいいです!
あたたかい南国に伝わる不思議なお話、ぜひ読んでみてください。
小学校高学年くらいのお子さんからお薦めします。