8月の素晴らしい人カレンダー(毎日、誰かの誕生日や命日)から始まり、1日〜31日の間にある主な行事、旬を迎える野菜、草花を使った遊び、8月の別の言い方などをまとめた学習絵本。
見開きの「素晴らしい人カレンダー」が、一番印象に残った。毎日毎日、誰かの誕生日であり、長い歴史の中に存在した古今東西の素晴らしい人が大勢いる。毎日の励みになる。
お盆の事を知りたくて本書を手に取った。
8月1日の「地獄の窯の蓋」から、各家庭に帰省するご先祖様、送り火などの一連の様子が、温かみのある昭和の雰囲気でよくわかる。夏場はあの世との距離がだいぶ近くなって、面白い。
夏の代表的な祭り、青森県のねぶた。
これに「金魚ねぶた」があるのは初めて知った。他にも秋田の竿灯まつり、京都の五山送り火など、テレビなどでよく報道されている祭りについても、丁寧に解説してくれる。
また筆者が戦時中を過ごしたこともあり、戦争関係の記念日についても。第1次と第2次では規模も死者数も全く違って、おどろいた。8月になるたびに、こういう愚かなことはしてはいけないと思う。普段の生活の中でも、争いごとにならないように気を付けている。
最後に夏休みの終わり、という項目もあり、切ない。
宿題の心配までしてくれて、どうもありがとうございます。
お心遣い、痛み入ります。