2歳の娘が「ルーピースー読んで」と言いながらベッドに入ります。もちろん何度も読んでいるので、うさぎさんは死んでしまって、もう動く事も遊ぶ事もできないんだと解っています。
表紙を見ながら「ルーピースー死んじゃったんだよね」と悲しみの顔をし、お日さまにあたったうさぎを見ては「わぁ、きれいねぇ」、お花に囲まれたうさぎを見ては「お顔笑ってるみたいね」と話かけてきます。
この絵本を通して、死んだら土に返るんだということを教えてあげることができました。その事を何度もお話ししていたら「お野菜を植えたらルーピースーも喜ぶかなぁ?」なんて問いかけもありました。
「死」に対する物語を小さな子供はどう受け止めるのか、多少の懸念はありましたが、この絵本が娘に教えてくれたのは(花に埋もれて笑ったお顔のルーピースーが教えてくれたのかもしれません。)、決して悲しい事だけではないんだよということでした。
そして、こうしてあげたら喜んでくれるかもしれない、といった優しい考えを教えてくれました。
「死」についての絵本はお化けになって出てきたり、動物の話などに置き換えて描かれたりと色々ですが、この絵本は現実に近いところで描かれているので、実際の「死」をほんの少しだけ理解してもらえると思います。
余談ですが、
もうすぐ実家の犬が寿命を迎えようとしています。多分その時、このルーピースーのお話しが娘にとってもっと身近なお話しになることでしょう。
もちろん、その時には娘を犬に合わせるつもりです。お別れの言葉をかけさせてやろうと思っています。
犬の「死」を前にする前に、この絵本と出会えたことは私にとっても娘にとっても良かったと思っています。