今は大人になった次男に読み聞かせをしていたころの話です。
いつまで読み聞かせができるのかと思っていましたが、こどもが
「もういいよ」と言うまで、と知りました。この「源平の風」を読み始めて3日目くらいだったと思います。ある夜、次男が「お母さん、続きは自分で読むから、もういいよ」と言いました。あ、ほんとだ。もういいって言うんだ。ついに読み聞かせ最後の日が来たなと思いました。その時、次男は中学2年生でした。
赤ちゃんのころから、毎晩読んでいましたが、中断したときがありました。なんとももったいないと思い、また読み始めたのが小学4年生です。楽しい本、わくわくする本、とにかくいい本を求めて探して読んできました。つまらない本だったら中学生まで続けられなかったと思います。二人で大笑いした岩波書店の「くまのプーさん」や「番ねずみのヤカちゃん」福音館の5巻本の「日本の昔話」絵本でない児童書が多かったのですが、当時を思い出すたび心が温かくなります。最後になった「源平の風」は、次どうなるのとはらはらし、ついに待てなくなったのでしょう。次男は自分で読みたくなったのです。
その後も、同じ本を読んでは感想を言ったりしましたが、今では次男からお勧めの本の情報をもらっています。