タイトル字以外はすべて白黒の印字で、版画絵で作ってありました。
タイトルは赤字に黄色が入っています。なので、すっきりまとまっていて激しい色使いではないのに、遠目が利きよく目立ちます。
表紙をめくると見返しの部分に可愛らしい消しゴムサイズの【つぎ とまります】ボタンが描かれていて、この凝り方に作者のこの作品への愛情を感じました。
乗客がほとんど動物たちなのに、運転手さんが人間で、しかも最後に下りた子どもも人間の男の子ってところにも、何となく作者のこだわりなのかな?と、思いました。
それぞれの停留所の近くにはそれぞれの動物たちの家があって、わかっているのに、「うんうん。やっ!なるほど〜」と、1ページ1ページ楽しませてもらいました。
登場する動物たちやお土産が秋の実りを感じさせるものもあるので、どちらかというと、秋口に子どもたちに読んであげたい1冊です。
もちろん学校や幼稚園などでの読み聞かせにもお薦めです。
3,4歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちにいかがでしょうか?