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おおかみと七ひきのこやぎ自信を持っておすすめしたい みんなの声

おおかみと七ひきのこやぎ 作:グリム童話
絵:フェリクス・ホフマン
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,540
発行日:1967年4月1日
ISBN:9784834000948
評価スコア 4.59
評価ランキング 5,279
みんなの声 総数 110
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  • この本の素晴らしさを知ってほしい

    グリム童話は残酷な内容を隠すことなく、伝えています。
    この本も例外ではなく、悪いことをしたオオカミのお腹を切り裂き、石を詰め、最後は死んだオオカミを見て母子で「オオカミが死んだ!」と踊ります。

    最初はこのお話の内容が怖かったです。
    でも、どうしてそこまでオオカミに対して復讐をするのかを考えた時、とても納得がいきました。

    この本にはお父さんヤギが出てきません。お母さんがたった一匹で七匹の子ヤギを育てています。
    見ると、裏表紙に額にかざったお父さんの写真(?)が。
    一説によると、このお父さんヤギも昔、オオカミに食べられて死んでしまったと言われています。

    お父さんが死んでしまっても、お母さんは悲しんでなんかいられません。七匹も子供がいるんですから。この絵本のお母さんヤギはとてもたくましく描かれています。
    お母さんは、本当は子供たちにお留守番なんてさせたくなかった。オオカミにいつ襲われるかわからないのですから。でも、自分が食料を調達しないと飢え死にしてしまう。仕方なく、子供たちに「オオカミに気をつけて」と言い聞かせ、出かけます。

    帰ってくると・・・六匹の子供がオオカミに食べられてしまいました。
    その時の母親の怒り。納得できます。
    その後はご存知のとおり、寝ているオオカミのお腹を切り裂き子供たちを助け、石をつめて殺す。

    死んだオオカミを見て子供たちが「死んだ!」と踊っているのは、自分たちの復讐というよりも、父親を殺されたその復讐なのでしょう。

    他の「おおかみと七匹のこやぎ」を読んでいたら、ここまでのことは知りえなかったでしょう。
    我が家の娘(3歳)も、「おおかみと七匹のこやぎ」を何冊か見せても必ずこの作品を持ってきます。

    子供に「悪いことをした人間は死に値する」ということを教えることも大切な教育だと思っています。これからも、グリム童話は本物を読んでいきたいです。

    投稿日:2010/08/16

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    5
  • 勧善懲悪が大切な時期もある

    このお話を知らない方がごく稀だと思います。
    でも、最後にオオカミが死んで子ヤギたちが喜んで踊り回るなんて残酷!と思われる方もいらっしゃるのでは?
    でも、これが大切なんです。

    もちろん私は暴力が大嫌い。でも子ども時代…ごく幼い頃には勧善懲悪が大切な時期もあります。そして5歳半を過ぎた頃から、勧善懲悪ではない世界に入っていくのです。

    その頃やっと、自分の力でおおかみにも家族があるのではないか?話し合っても解決はしなかったのだろうか?など表に現れない世界を想像していくようになっていきます。

     そのためには、それまでの約5年あまり、毎日の生活の中で、大人から押しつけられた価値観(たとえそれが暴力を否定するという考える余地のないようなものであったとしても)から離れて「自由に自分の意見を持つことの出来るよう」配慮していく必要があります。そして、絵本などで勧善懲悪をしっかり体験していく。怖いけど、みんなで力を合わせて頑張れば悪いもの懲らしめることができるのだという確信を育んでいきます。母山羊と子ヤギという弱い存在は、自分たちの姿と重なって、こどもたちを励ましてくれます。

    もちろん、園でのごっこに「開けておくれ子供たち、お母さんだよ」のセリフは不可欠です。ワクワクドキドキするこの絵本がこどもたちは大好きです。

     この絵本には沢山のホフマン氏の愛情が注ぎ込まれています。彼の作品の大半は自分のこどもたち一人一人に描かれたものなのです。赤痢や猩紅熱など、その時代には命さえ左右する大病に冒された娘達に、母さんはきっとお前を守ってくれる。知恵と力で弱いやぎだってオオカミに勝てるのだから…というメッセージをこめて…。
     3才頃からぜひ読んであげて下さい。絵をしっかり読み込んでいけば、テキストに書かれていないお父さん山羊の所在や、お母さん山羊の気持ちが分かってきます。

    投稿日:2006/11/03

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    3
  • ぜひとも、この絵本で

    グリムの昔話です。
    この絵本は、昔話ならではの良さを巧みに表現していて、昔話絵本として本当に優れています。

    同じお話しを伝えるなら、ぜひとも、この絵本で。

    おおかみしんだおおかみしんだ に、抵抗のある若いパパママもいらっしゃると思いますが、この絵本を誠実に読む限り、心配ないと思います。
    こやぎたちに心を寄せて聞けるように、きちんと描かれています。
    6匹を食べられたお母さんやぎの悲しみも、自分のことのように強く感じているのです。
    そんな、子どもたちにとっては、オオカミが死んだことは、困難が去ったという大きな喜びでしかないのです。

    最後に、お母さんやぎに見守られながら、安心して眠る絵がいいですね。

    投稿日:2017/09/01

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    2
  • 他の方が描いた「おおかみと七ひきのこやぎ」も何冊か読んでいますが、こちらの絵本が一番好きです。

    娘たちには3歳の時からこちらの絵本で読み聞かせをしてきました。独特の絵と、お笑い要素の一切ない残酷にも思えるようなラストですが、やはり大人が素敵だと思う絵本は子ども心にも何か感じるところがあったようです。

    この絵本を読み聞かせると、必ずシーンとして集中して物語を聞いていました。こういう一冊が大人になっても心に残り続ける絵本なのかなと思います。

    投稿日:2021/05/31

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    1
  • 絵が美しいです!

    いろんな版のおおかみと七ひきのこやぎがありますが、この本が一番好きです。
    優しくて美しいヤギさん達の絵に臨場感があります。
    また瀬田さんの訳もヤギさん達の世界に子供がすんなり入り込むのを手伝ってくれます。
    何回もいろんな場所で聞いて知っているお話だけれど、引き込まれて思わず「もう一回読んで!」と子供が言った一冊でした。
    有名なお話ほど本物を探すのが難しいと思いますが、おおかみと七ひきのこやぎは是非この絵本で。

    投稿日:2021/01/14

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    1
  • 八ひき

    幼稚園などでもお話を聞く機会があり、興味を持ったようで、子どもが絵本専門店で自分で選んで購入しました。

    何回か読んでいるうちに、自分も絵本に登場したくなった様子で、「八ひき」で読んでいます。子どもは毎回、オオカミに襲われて、自分の隠れるところを一生懸命探しています。

    自分も昔この絵本で「 おおかみと七ひきのこやぎ」を読んでいたことを、絵をみて思い出しました。久しぶりに読んでみて、改めて印象深い絵と文だと思い、「おおかみと七ひきのこやぎ」はこの絵本がいいなあと思いました。

    『おおかみ死んだ』といって踊る場面は、大人になってからの方が『えっ!』と思うみたいで、うちの子どももその事にはなにもふれず、絵本の中で他のヤギたちと一緒に踊っているのが印象的でした。

    投稿日:2014/01/14

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    1
  • すてきなお母さんヤギ

     言わずと知れたグリム童話の名作。これまでにも、いろんな作者の文(訳)や絵で読みました。娘には今更?という感じがしないでもなかったのですが、絵本を卒業してしまう前に、どうしてもホフマンの絵で改めて読ませてあげたかった・・・私の思い入れのある1冊でした。
     絵画でも音楽でもそうですが、「本物」に出会えたときの感動は、足元からぞくぞくっと震えるような、言葉を超えたものがあり、絵本でもそれは同じですね。子どもには、できるだけ「本物」に触れさせてあげたいという常日頃からの願いを、この絵本が叶えてくれました。

     このお話がこんなにおもしろかったかと思うくらい、古典ながら新鮮さに満ちていて、本当に初めて読むお話として楽しめました。
     はじまりもとても素敵です。
    「むかし あるところに、こやぎを 七ひき そだてている おかあさんやぎが いました。
    そのやぎが こやぎたちを かわいがることといったら、どのおかあさんにも まけないくらいでした。」

     特にお母さんやぎの表情が豊かで、自分自身を母やぎに重ねて感情移入してしまうほどです。おおかみに大事なこやぎたちを食べられて、おいおいと泣きながら立ち尽くすお母さん、そして、末っ子やぎを抱きしめ、ぽろぽろと嬉し涙を流すお母さんの姿が、強く心に残ります。
      そして、娘も私も大好きなのが、最後のページ。七ひきのこやぎたちを並んで寝かせ、ベッドの脇から見つめるお母さんやぎのやさしい睫毛・・・窓の外には大きなまん丸お月様が輝いています。

    投稿日:2010/02/09

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    1
  • 少しこわいが,読んでみたい

     たくさん出版されている「おおかみと七ひきのこやぎ」の中でも,この本が一番ではないでしょうか。

     息子には,この本を読む前にも,違った絵本で読んで聞かせていましたので,ある程度のあらすじは知っていたと思います。
     しかし,ホフマンの重厚で細かい描写,リアルな語り口に,息子も夢中で聞いていました。

     子供にとっては,少し怖く感じたようですが,おおかみが粉で手を白くして,こやぎたちをだます場面では,「お母さんじゃない!」と言っていました。

     最後も他の絵本では,おおかみが逃げていったとなっているものもありますが,この絵本では「おおかみがしんだ」とはっきり書かれています。(最後の場面は,少し抵抗がある方もいるかもしれません。)

    投稿日:2009/04/17

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    1
  • やはりいいですね!

    日本の昔話を一通り読み終えたので、今度は世界の名作を読み聞かせするようになりました。
    やはりここでも頼りになるのが福音館書店の絵本です。
    相変わらず絵が素晴らしいですね。
    あと翻訳もさすがです。読んでいて違和感を感じるところがありません。
    世界の名作も少しずつ読んでいきたいです。

    投稿日:2017/12/27

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    0
  • なつかしい

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子1歳

    お話は有名なので、おおかみと七ひきのこやぎの本はたくさん出てると思います。この福音館の絵本は昔、読んだ気がしてなつかしくて購入しました。ちょっと怖い絵なのですが、このお話の少し残酷なところがよく出ている気がして気に入っています。

    3歳のクリスマスに娘にあげましたが、そのときはまだあまりわからない感じでした。しかし、時々読んでいるうちにおもしろさが伝わったようで、よくおおかみと七ひきのこやぎごっこをしています。自分は助かった子ヤギで私はオオカミ役です・・・。最後のオオカミがおぼれるところでは、本を真似て、オオカミ死んだオオカミ死んだと大喜びします。オオカミとはいえ、死んだことを大喜びするのはちょっとひどい気もしますが、6匹の子どもが食べられてしまったお母さんのヤギのことを考えると、しょうがない気もします。
    オオカミよりも最後のほうのヤギたちの表情が怖いです。一度、読んでみてください。

    投稿日:2016/09/02

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