あの森へ自信を持っておすすめしたい みんなの声

あの森へ 作・絵:クレア・A・ニヴォラ
訳:柳田邦男
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2004年
ISBN:9784566007901
評価スコア 4.25
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みんなの声 総数 11
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  • 親のための絵本

    親として、大人として、とても分かるし、自分の少年時代を思い出す絵本です。

    住み慣れた町から外れたところに森がある。
    遠くに見えていて、何となく怖い場所だと思うけど気になるんだ。
    ある日ネズミは勇気をふりしぼって探検に出かける。
    冒険だ…。

    そんな冒険の思い出が自分にもあります。
    探検して、たどり着くまでの緊張感、後悔。
    たどり着くまでの長い時間と距離。
    森がそれほど怖いところではないところだと分かってホッとした。
    帰り道は思ったより近かった。
    それが、自分の成長なんだとも思います。

    ただ、親としてこの本を読むには、ちょっとした勇気がいります。
    自分の子どもが危険な場所に立ち入ることについて、親としてこれほど神経を使っている時代はなかった。
    町も安全ではなくなってきている現代、森には本当に怖い怪物がいるかもしれないのです。
    子どもの冒険心と安全。
    ともすると子どもの冒険心の芽生えを摘んでしまいそうな親としての自分。
    時として、親は子どもを送り出す町でなければいけないと感じました。

    投稿日:2009/08/06

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  • 成長とは

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    はじめての事や場所に一歩踏み出す時の怖さや不安。
    それを克服したときの自信や誇り。
    これこそが成長というのでしょう。

    先日、講演で「問題がなければ答えはない。乗り越える壁がなければ成長はない」と言われていました。

    作者の言葉に、「過保護になっている親」とあります。
    子どもにとって必要なときにだけ、手を差し伸べるべきなのでしょう。
    親もこの絵本で、反省させられます。

    高学年や中高生に薦めたい絵本です。

    投稿日:2008/11/27

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    1
  • こうやって成長していくんだね

    • けいご!さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子9歳、男の子5歳

    ちっちゃなねずみくんが、住むまちを出て、一人で森をめざします。
    こわいところだと思っているところへ、あえてそれを確かめに行くという、ねずみくんの勇気におどろきました。そして、いざ森を目前にしたときの、ねずみくんと森の対比に、森の偉大さを感じずにはいられませんでした。

    自分で、何かやりとげることで、達成感を感じ、心も体も成長していくんですね。頭ではわかっていても、これを子どもに体験させるには、親としても勇気がいります。
    子どもが自分から「やりたい」と思ったとき、背中を押してあげられる親になりたいなと、この本を読んで思いました。

    投稿日:2008/05/20

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    1
  • 大人が是非読みたい絵本です。

    1歳半の息子にまだまだ何でもかんでも手をつい出しちゃって…と日々反省している私。
    この絵本を読んで改めて「子供は私のモノじゃない。いつか自分で考え、歩き出せるように、サポートするだけなんだ」と思いました。
    小さなネズミが勇気を出して未知の世界に行くシンプルな話ですが、その意味はとてもとても深いです。

    投稿日:2007/05/12

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    1
  • 大人に是非読んでほしい絵本

    私が読んでみた感想では、子どものための絵本というより、むしろ大人のための絵本という印象をもちました。図書館の司書の方とお話したときに、「これから新しい旅立ちをする子どもたちに、こういう絵本っていいんじゃないかな?」という意見も聞きました。
    この絵本は、低学年で習う漢字に、ルビがありませんし、実際に自分で読んで内容をイメージするのは少し難しいかと思います。ちょっと臆病なネズミが森に一人で探検に行くお話で、森の中の自然の心地よさも書かれていますので、自然体験を豊富にしているお子さんで、親子など少人数で読み聞かせをするのであれば、小学1、2年生でも、共感し、楽しむことはできると思います。  
    訳者の柳田邦男さんが、「子どもに対し過保護になっている現代の親たちと社会に、子どもが育つとはどういうことか、その大事なことにきづかせてくれるだろう。」と書いていらっしゃいますので、訳者としても、大人のための絵本という意識をお持ちなのだと思います。
    私自身は、木や草、苔の匂いのする森の中が好きですし、勇気を出して、新しいことにチャレンジしてみたら、気持ちが良くて、自信が出てきたというストーリーには、とても共感できます。木々の描写や、森の中で心地よさそうにしているネズミ君の表情が印象的です。

    投稿日:2006/03/13

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