「くまおとこ」 自信を持っておすすめしたい みんなの声

グリム童話の一つなのですね
戦争が終わり　お払い箱になった兵隊さん　
なんということでしょう　
ところが　出会ったのは悪魔　二人の取引は　グリム童話らしいな〜
くまを鉄砲で撃ち殺し　くまの毛皮をまとい　７年間　髪も切らず　お風呂にも入らず　旅を続けるのが条件とは　耐えられないですよね　　　悪魔からは　ポケットに手を入れるとお金が欲しいだけ出てくると言われ　

この兵隊は　　この７年間の条件を　やり遂げるのです
そして　旅の間　貧しく困っている人にお金をあげて　人助けをするのです（なかなか　心優しい人です）

ある日、借金で　困っている　お父さんを助けるのです　
お礼に３人娘の一人をお嫁さんにと・・・　末娘は　くまおとこを待ち続けるのです
二人は　深い愛に導かれていたのですね　　めでたし　めでたし

ホフマンの絵は遺作となったとのこと　味わい深く読ませてもらいました　

戦争が終わって、やることのなくなってしまった兵隊さん。
悪魔と取引したのは、７年間身体を洗わず、髪をとかさず、爪も切らず、クマの毛皮を着て通したら、一生困らぬ大金持ちにしてくれるということでした。
それにしてもすごい話です。
７年間！！！
想像できない苦難を、どうして兵隊さんは通せたのでしょう。
４年が過ぎてある女と結婚を約束した兵隊さんですが、残り３年間は兵隊さんにとって、婚約者にとっても苦しい３年でした。
忍耐づよさというには、とてもすごい話。
悪魔との賭けに勝ってすっきりとした男が、娘には解らなかった。
結末は素晴らしい話ですが、７年間はとても長い。
ホフマンさんの絵がすこしラフですが、このお話にはとてもマッチしているように思いました。

グリム童話で、タイトルも有名なのですが、どんなお話だったか思い出せず、図書館で読んでみました。
男の人が自分の姿を変えるという、『千匹皮』の逆バージョンのような設定でした。
くまの毛皮を着て、髪もひげも爪も伸び放題の姿の男でも、父親の窮状を救ってくれたので、きっと良い人だと信じる末娘と、こんなにひどい姿の男はろくでもないと全く相手にしない姉娘達。
結局幸せになるのは、人の本質を見抜いた末娘なのです。
とても読後感の良いお話でした。
ホフマンの絵がとても丁寧で、このお話にぴったり合っています。

グリム童話には、戦争で活躍したものの、戦争が終わると仕事にありつけず途方にくれるという男の人が出てくるお話がいくつかあります。
実際にそんな境遇の人たちはたくさんいたことでしょうし、そういう事実が物語の背景にあるので、おとぎ話でありながら話に深みが出ているような気がします。
せっかくの素敵な絵本なので、もっと人目に触れるといいなぁと思います。