主人公はさかなぶえを作る名人のまごの かっぱたろう。
病気になってさかなぶえを作れなくなってしまったおじいさん。かっぱたろうは山の上のひょうたん池にさかなぶえ作りを習いに行きます。
表紙に描かれたかっぱたろうがとても可愛くてこの本を手にとりました。ページいっぱいに描かれた絵がにぎやかです。特に笛を吹くとさかなが集まってくるシーンはすごいです。反対にかっぱたろうが出発を決心するシーンはすっきりポーズを決めたかっぱたろうが描かれていて印象的。絵の具が温かいというか、大切に描かれた絵本のように感じました。かっぱたろうの表情がメリハリあって楽しいです。
娘は途中病気のおじいさんの心配をしたり、ケガをしたかっぱたろうを心配したりしていたので最後「よかったね〜」と本当に嬉しそうにしていました。がんばりやさんのかっぱたろうに感心した様子でした。
でも、途中でちょっとだけ登場する優しい人間の男の子が娘は気になったようです。「友達になったら怖くないのにね」だそうです。
最後に「さかなぶえのつくりかた」が載っています。
作り方に出てくる挿絵も素敵です。色はついていませんが、かっぱたろうはかっぱじいさんが大好きなんだろうなぁって感じます。