ただおばあちゃんの家に行くだけでも、子供にとっては大冒険なんですね。そういえば私も近くの場所が遠くに感じていたり、大人をすごく大きく感じていたりしました。こんが自分がボロボロになっても「大丈夫、大丈夫。」とあきを安心させようとするところは感動的です。でも最後は何とかおばあちゃんの家に着いて、こんも元通り。めでたし、めでたしです。
それにしても林明子さんの絵はすばらしい。子供の無垢な表情がとてもリアルで、「こんな子いるいるー。」という感じです。こんもぬいぐるみなのに動きがあって表情豊かに見えてきます。おばあちゃんもふくよかで優しそうな顔で自分のおばあちゃんを思い出しました。たくさんの幸せが詰まった絵本です。