あまりにも良い作品過ぎて、どういう感想を書けばいいのか迷って迷って。。。困りました。(笑)
今まで考えたことなかったけれど、私の大好きな絵本ベスト3に入るかも!
子どもにも大人にも深い感動をくれる、あったかい絵本です。
「あき」が産まれる時、お婆ちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ「こん」。
「あき」は「こん」といつも一緒。
共に過ごし、遊び、大きくなっていきます。
そして、古くなった「こん」のほころびを修理してもらうため、
「こんとあき」は遠い砂丘町にいるお婆ちゃんの家に行くという旅を始めます。
「こん」はいつでも「あき」を気遣い、「あき」を守るために懸命。
けれど、様々なハプニングが起きて・・・。
2歳の息子に読むのは少し早いかな?と思っていました。
でも、息子は「こん」のことが大好きになったようです。
砂丘で「こん」がいなくなった時には心配し、「こん」がお風呂に入りたくないと言って逃げ出す場面ではケラケラ笑っています。
いつも「あき」のことを思いやり、助けようとする「こん」。
その優しさ愛らしさに惹かれているのでしょう。
大人の私は「あき」が愛されて産まれてきたことを深く深く感じました。
「こん」はいつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言いながら「あき」をどんな時でも一心に守ろうとします。
それは、「こん」を作った時のお婆ちゃんの気持ちの表れでもあると思うのです。
あったかい気持ちを残してくれる、素晴らしい絵本です。