林明子さんの優しい絵に惹かれて前から気になっていたこの本を先日ついに購入しました。店頭で娘に読んでみて、娘も私も一度で気に入ってしまったからです。
小さな女の子「あきちゃん」ときつねのぬいぐるみ「こん」がおばあちゃんの家まで電車に乗って旅するのですが、こんが電車の停車中にお弁当を買いに行って発車するまでに戻ってこられるか、あきちゃんがハラハラドキドキ待つシーンは、自分が小さいときにやはり電車の停車中に母が駅弁を買いに行った時の不安な気持ちが思い出されて、いつの間にかあきちゃんと一心同体になってこの物語を読んでいました。
こんとあきちゃん、お互い助け助けられおばあちゃんの家にたどり着くまでの大冒険、子どもが見ている世界の広さや大きさを感じさせてくれます。思わず、がんばれって応援したくなりました。
4歳の娘は、おばあちゃんが出てくるところ、こんがお風呂に入れられるところが好きです。おばあちゃんもお風呂もあたたかいからかな。
また、「こん」が生き生き動いている瞬間とふとぬいぐるみに戻る瞬間とが物語の中で何度も交錯する不思議さもこの本の魅力だなぁと思います。