「ほんとに ほんと」 みんなの声

娘にはすごく楽しかった本のようです。初めにデイジーがないか紙を食べていたので何をしていたのかすごく気になっていたのですがなぞは最後に解けて、なるほどと思ってしまった。最後までほんとにほんと！という感じだったのには驚きました。子供の夢の話のようでした。

どこかで見たことある絵だなと思っていたら、この絵本はシリーズものでした。（前に同デイジーシリーズの「ちゃんとたべなさい」を読んであげていました。）
「ちゃんとたべなさい」のときは、子供たちの反応は今いちだったような記憶があるのですが、今回のお話はとてもウケました。えぇ、読んでいる私のほうも！
とても「いい性格」をしたデイジーと、責めるわけでも助長するわけでもないベビーシッターのアンジェラの、掛け合い漫才みたいな会話のやり取りがすごく面白いんです。

学校の読み聞かせで読んであげたら、クラスの子供たちが、アンジェラのへそ出しルックをとても気にしてました。「なんでこの人おなか出してるの〜？」って。
でも、私はそこが、アメリカのベビーシッターのバイトをしている１０代の子らしくて、いいぞ！作者（というかイラストはニック・シャラットさんです）と思ったけど…。
ただ、あまりに自分にいいようにウソをつくデイジーが、大人の私としてはちょっと気になりました。
ウソがすべて悪いわけじゃない。アンジェラのついたような“ウソも方便”みたいな優しいウソもあるけど、この絵本を読んだ子供たちが、「デイジーみたいな自分本位のウソをついてもいいんだ」って、思い込まないことを祈ります。

ママがお留守の間、ベビーシッターがやってきた！！

勝手が悪いベビーシッターは、１つ１つ確認するのです
その確認にいつもやってる事とは反対の事を言って
気の向くまま過ごすのです。

でも、ママが帰ってきました〜
さあ、うそがばれちゃうよ〜


読み進めていて子どもたちも
「そんなんじゃないよ〜」
「間違ってるよ〜」
「もう、悪い子だね〜。でも、やってみたいな〜」
「その方がいいよ〜」
最初は否定してたのに、だんだんうらやましそうに！
これがこどもの本音ってヤツ？？

なんだかおもしろい展開に私もフフッ♪
と笑ってしまいました〜

たまには外国の絵本もいいかなと思って読みました。
読み進むたびに正直者の私にはどきどきはらはらの連続でした。
これは、ほんのちょっとのうそなの？
・・・そうなんだ。
子どもにとっては、ほんのちょっとのうそなのね。
そうか。
でもでも、それを信じているのか許しているのか、、
おるすばんのおねえさん、アンジェラもすごい。
きっとデイジーにとって、忘れられない宝物のような一日だったのでしょうね。
カチンコチン頭の私では、アンジェラのようにできないわ。
これは絵本の世界なのかしら？
実話なのかしら。。。？

娘が１歳の誕生日に、はじめて大きな丸いケーキを作りました。
娘は、喜んでろうそくを吹き消しました。
そして、娘の手がケーキに伸びた時、ケーキはテーブルの上から消えました。
唖然として、ケーキを目で追うむすめ。

こんなシーンがビデオに残っています。
それを観た私の母が、「誕生日くらい、ごはんの前に、ケーキを食べさせてやればいいのに・・」

その言葉に、そうかあ〜って反省しました。

子どもは、たまに　はめをはずしたっていいですよね。
この絵本を読んで、そう思いました。

最後に、ベビーシッターがうそをつくところが、平和を保ててよかったです。
ママだって、ほんとのことを聞くのが、幸せとは限りませんから。。

デイジーちゃんはお留守番をすることになりました。
おうちには留守番のお姉さん・・ベビーシッターさんですね・・のアンジェラがやってきました。
デイジーちゃんはおやつも、飲み物も、寝る時間も
アンジェラさんに嘘を言います。
そのたびにアンジェラさんはおかしいと思い「ほんと？」と尋ねます。
するとデイジーちゃんは「ほんと、ほんと」と答えます｡
お母さんが戻って来るまで１日この調子。
でもこれで終わらないのがこの絵本の面白いところで、
最後にアンジェラさんの心の広さがわかるというか
子ども心をよく理解してるな〜というオチがついています。
こんな素敵なベビーシッターさんが一緒にいたら
子どもは最高のお留守番ができるでしょうね。

「ちゃんと　たべなさい」「だめだめ、デイジー」に続く、ちょっとおしゃまなデイジーちゃんのお話。

夜遅くまで、お出かけで帰ってこないママ。お留守番をするお姉さんと、ずーっとやってみたかったけどできなかったっことを「ほんと、ほんと」とほんのちょっと嘘をついて実現させます。

大人にとっては、ちょっと都合の悪い？お話です。
「早く寝なさい」や「アイスは食べちゃダメ」や「お風呂に入ってパジャマに着替えて寝なさい」はお、母さんなら誰でも子どものことを思って言っていることなのですから。

でも、きっと子どもにとって、いつもママに言われてることをほんのちょっと破ってみる特別な日の経験は、とっても甘く幸せな思い出として心に残る事なのでしょう。

うちの子も、おばあちゃんとお留守番を頼んだ日、「ママには内緒！」といって笑っていたことがあります。
きっと、デイジーみたいに特別な日をすごしていたのかなぁ。