一人ぼっちの子鬼が、ともだち欲しさに道行く人をとおせんぼしますが、上手くいきません。
ある日、一人のおじいさんがやって来て・・・
お話は村上しいこさん。起承転結が上手くて、最後は温かい気持ちになれる素敵なお話でした。
挿絵もほっとする色遣いで、このお話にピッタリだと思いました。
「ともだちが欲しかったら、人の嫌がることではなく、喜んでくれることをやろう」、これがおじいさんが教えたかった極意のような気がしました。
美味しいおだんごの作り方に、お茶の淹れ方、さらには団子屋を一軒プレゼントしてくれるなんて、なんて太っ腹!
「とおせんぼ」というお店の名前も洒落てますね♪
お客の中には桃太郎ご一行もいます。きび団子もあるのかな?
後付けを見ると、この作品は読売新聞の「読み切り創作」を加筆修正されたものだとか。
私も読んでいますが、一回きりで終わるには勿体無い秀作もあり、こんな風にどんどん絵本化されるといいなぁと思いました。