この絵本を読んで、小さなサボテンの姿を自分に重ねる人も多いと思います。
大人になると、我慢しなくてはいけないことが沢山
周りに気を使うことも、沢山。
けれども、そうしてずっとずっと溜め込んでいたら
心の中がトゲトゲになって、いつかきっと、枯れてしまいます。
主人公のサボテンは、
「泣かない」のではなく、「泣けない」のですね。
私の知っている友人にも、よく似ています。
優しいから、誰かに迷惑をかけることを恐れているから、
きっと私には「たすけて」とは言ってくれないのでしょう。
そういうところが、とてもとても好きだけれど
好きだから、
ひとりで大丈夫かなって、心配になるのです。
本当は私も、サボテンに語りかける空のように
いつだって、どんなに遠くにいたって、
心が潤うまで、雨を注いであげたい。
「もう大丈夫だよ」って、笑ってもらいたい。
もしも辛くて痛くて、自分でどうにも出来ない時には
まずは私に 電話してねって、すぐに行くよって
いつもはなかなか言葉に出来ないけれど
この絵本と一緒に、伝えてみたいと思います。