図書館から借りてきて、6歳と11歳の娘たちと読みました。
お母さんの実家に遊びに行った「わたし」が、
どうしてひいばあちゃんと仲良くなったのかを教えてくれるお話です。
最初は特に仲良くもなかったひいばあちゃんに、
ひいばあちゃんの大事にしている「たからもの」が入った缶の中身を見せてもらったことがきっかけで
秘密の共有をして心が近づいた所がとても素敵でした。
ひいばあちゃんの子供の頃のお話を聞かせてもらうのですが、
明治、大正?の頃の、古き良き時代の日本の風景がとても素敵でした。
ちらっと出てくる戦争のお話も、心をちくっとさせます。
花山かずみさんの絵に、とても味わいがあって眺めているだけでも楽しかったです。
子供よりも、大人が読んだ方が心に残るかもなぁと思いました。
作者の想いが、柔らかく伝わってくる一冊でした。