「くろいながい」 みんなの声

黒くて長い尻尾と髪の毛。

それがどこまで続いているのか本人達にも分からないというのが面白いところ。それで、冒険に出るんですけど、結局最後まで辿り着かず「お腹空いたね」ということで帰ります。
不思議な雰囲気を纏いつつ、のほほんとしました。

とてつもなく「くろいながい」ものの、お話です。
地平線のはてまでって、想像がつかないですね。
それが、女の子の髪の毛とネコのしっぽなのですから、驚きます。
本人たちにすら、先っぽがわからないっていうのが、面白いと思いました。

とても不思議な絵本です。

可愛らしくて、おしゃまで、ちょっとシュール。
おくはらゆめさんの絵本は他にも読みましたが、
今回のこの絵本は、特に惹かれるものがありました。

物語自体は、ほかのおくはらさんの絵本に比べると
ゆるやかで穏やかな気がしますが、
なんというか、とても心に残ります。
残る、というよりも
引っかかる、という方が正しいかもしれません。

まだ購入はしていないのですが、
きっと本棚に加わると思います。

全頁試し読みで読みました。タイトルの「くろいながい」が、とても気になっていて、とてもその先、その先は？って、わくわく、どきどきして読みました。お互いに「なが〜い　なが〜い」という共通点が二人を仲良しにしてお互いを褒めあって、お互いを自慢しあっているところが素敵に思いました。

くろいながいしっぽを持ったねことくろいながいかみを持った女の子。
共通点を持った彼らはなかよしになります。
みかづきにしっぽやかみがひっかかったと言う彼ら。ねこも女の子もいったいどれだけながいのー？とくろいよりもながい点のほうに驚きました。
ねこと女の子はくろいながいの他にも考え方とか感じ方とかも気が合っている似たもの同士だなーと思いました。

あまり見ない感じの大きさの絵本でした。
猫の尻尾が「くろいながい」で、
おんなのこの髪が「くろいながい」ので、
どれだけ黒くて長いのか追跡していくのです。
なんともファンタジック。
「くろくて、ながい」って言いたくなる部分もあるのですが
あえて「くろいながい」で押し通す。
ポエム的な感覚もありますね。
最後は、うふふな感じで終わります。
なんともほっこりな絵本でした。